妊活の方法別のスケジュールをおさらいしておきましょう。
<タイミング>
月経周期が28日周期だと、排卵は月経初日から数えて約2週間後。
妊娠率が一番高いのは、排卵日の2日前のタイミング。
ですが、排卵日を正確に予測するのは難しいので、一発勝負ではなく、月経終了後1週間はタイミングをなるべく多く取る方がいいです。
(卵子は24時間、精子は平均して3~5日間生き延びると言われています)
タイミングを取って卵子と精子が受精すると、受精卵は卵管をコロコロと転がる間に分割を繰り返します。
受精から2日目に4分割、3日目に8分割となり、4日目には桑実胚、5日めには胚盤胞となり
その後、胚盤胞は透明帯をいう膜を抜け出て(ハッチング)子宮内膜へと着床します。
つまり、着床するのは受精後5-7日目。
そこから着床が完了するのに、さらに5日かかります。
よって、受精から着床完了までの期間は約2週間です。
<人工授精>
排卵前日~当日に人工授精を行います。
人工授精で精子を注入した後、数日の間に卵子と受精して受精卵ができます。
その受精卵が子宮内膜に着床を開始するまでの期間は、受精後6〜7日です。
その後、子宮内膜への着床が完了するのに5日ほどかかるため、
人工授精後に着床が完了するのは、約2週間後といえます。
<体外受精>
採卵・採精して受精させると、培養室で培養されます。
培養1日目・・・受精卵は一つの塊
培養2日目~3日目・・・4分割~8分割(受精卵の細胞が4~8個)←分割胚と呼ばれます
培養5日目~7日目・・・胚盤胞
●分割胚を移植する場合
2分割から8分割期の分割期胚(受精卵)を胚移植する方法を、初期胚移植と言います。
初期胚を移植した場合は、移植後4~5日後頃に、子宮内膜に着床して妊娠成立します。
移植後11~12日後(=着床後1週間頃)に妊娠判定をします。
●胚盤胞を移植する場合
胚盤胞を胚移植する方法を胚盤胞移植と呼びます。
胚盤胞を移植した場合は、移植後1~2日後に、子宮内膜に着床して妊娠成立します。
移植後8~9日後(=着床後1週間頃)に妊娠判定をします。
ただ個人差があるため、着床までの期間は人それぞれです。
正確に把握したい場合は、クリニックで診察を受けて先生の指導を仰いでください。