ナナ様(40歳)からの質問
Qこれから移植周期を迎えます。それまでできることはありますか?
今凍結しているたまごが一個あります。
経済的なこともあって、最後のチャンスと考えています。
今行っているクリニックのドクターには信頼を置いていますが、自分でもなにかできることはないでしょうか?
A余分な活性酸素を出さない、血流を良くする、自律神経のバランスを乱さないために、日常生活を充実させて穏やかに過ごしましょう。
お迎え、つまりこれから移植周期ということですね。
おっしゃるように、まずはクリニックでの治療が一番ですが、自分でもできることはやはりやっておいていただきたいと思います。
肝心なのは「余分な活性酸素を出さない」「自律神経のバランスを乱さない」「血流を良くする」ことだと思います。
なぜなら、余分な活性酸素が子宮内膜の細胞の老化を加速し、自律神経のバランスが乱れると着床や妊娠維持に必要なホルモンがしっかり分泌されませんし、血流が悪いとせっかくのお薬も口から摂った栄養素もホルモンも、子宮に届かない、ということになってしまうからです。
そのためにできることは、単純かもしれませんが「日常生活を充実させる」こと。
つまり
◎ バランスがよく適量の食事
◎ 適度にからだを動かす
◎ しっかり寝る
◎ からだを冷やさない
◎ 適正体重を維持する
◎ ストレスは溜めない。発散させる。
は、最低必要かと思います。
これにより、活性酸素を除去し、ホルモンバランスを維持し、血流を良くすることができます。
特に、子宮内膜については「血流」が大切です。
なぜなら、着床時、受精卵と子宮内膜は血流を介してコミュニケーションを取ります。
また、ホルモンや栄養素、酸素、お薬の効果など、必要なものは全て血流で運ばれます。
もし血流が悪かったら、受精卵と内膜とのコミュニケーションが取れませんし、着床に必要な要素も不足し、結局は着床しなかったり、着床しても維持できなかったりします。
血流アップのためには、まずはからだを動かすこと、動かした分だけしっかり休むこと、そして悪いストレスを溜めないことが大切ですね。
悪いストレスを溜めない、発散する、ということは、自律神経のバランスにも繋がっています。
とはいえ、どうしてもナーバスになりがちです。
でもそれも自然なこと。
ナーバスになる自分を「駄目だわ」と責めることなく「当然よね」と受けとめて。
そして、もししんどかったら、やっぱりかわした方がいい。
仕事や家事など目の前のことに集中するとか、DVDを見まくるとか、本を読むとか、テレビを観るとか。
しんどかったら、避けた方がいい。
しんどくなかったら、どっぷりつかってもいいかも。
自分の感情と向き合うことも、悪いことではありませんから。
とにかく、からだの声を良く聴くこと。
食事・運動・睡眠を充実させながら、自分がしんどくないように毎日を穏やかに過ごす。
それが一番の準備だと思いますよ。
日本不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー 松村恭子
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