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着床不全の検査をしたほうがいいでしょうか?

先日このようなご質問をいただきましたので、シェアさせていただきます。

Q:
2回目の移植も、質の良い卵にもかかわらず妊娠できませんでした。主治医の先生からは、まだ2回目だから、ということで着床不全の検査は勧められませんた。
どう思いますか?

A:

不妊治療の第一人者のリプロダクションクリニック大阪・東京の松林先生は、ご自身のブログの中でこのようにおっしゃっています。

「反復着床障害(着床不全)は、およそ10%程度に認められますが、定義や治療についての世界的なコンセンサスは得られていません。ESHRE(ヨーロッパ生殖医学会)では、4回以上の良好胚移植で妊娠判定陰性、あるいは累積10個以上の胚移植で妊娠判定陰性の場合としています。女性因子として年齢、BMI、喫煙、子宮因子が、男性因子として年齢、喫煙、精子DNA損傷の可能性が考えられています。本論文は、反復着床障害(着床不全)に関する世界的な調査をWebで実施したものですが、やはり定義や治療に一定の見解はなく、まちまちな対応がなされています。早急なガイドライン策定が望まれるとしています。」

また、日本産科婦人科学会でも「良好な胚を4個以上かつ3回移植しても妊娠しない場合を「反復着床不全」という」としています。

おそらく主治医の先生のお言葉も、これらの見解に則っておられるのではないかと思いますが、松林先生もおっしゃっているように、まちまちな対応、つまり先生の方針によって違うようです。

私は医療従事者ではないので、治療についての意見や判断はできかねますが、ご不安な場合は、もう一度主治医の先生とよくご相談された方がいいかと存じます。他の先生にセカンドオピニオンをお願いするという選択もありますので、ご検討ください。

ご承知かと存じますが、着床の仕組みは、医療が進んだ現代でも「神の領域」と言われていて、すべてが解明されてはおらず、よって、100%着床を促進し妊娠を成立させる治療法も確立されていません。

それでも、これがリスクではないか?という点が見えてきて、それらについて検査し治療する、という進歩はありますが、まだまだ一般的ではなく、費用もかかります。

やはり、しっかり精子を育て、卵子を育て、できた受精卵をしっかりキャッチすべく女性は心身ともに健康な状態を維持する、というベーシックなことが大切なのではないかと思います。

<参考>
松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ
☆反復着床障害とは?

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