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不妊カウンセラーマツムラの妊活アドバイス

自分達でできる着床対策

妊娠の最後の関門と言っていい「着床」

これだけ生殖医療が進歩しても、着床はいまだ「妊娠のブラックボックス」と呼ばれています。

それだけわからないことが多い着床について「じゃあ自分でできることは何もないんだ」と思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。

確かに、やれば絶対うまくいく、ということは残念ながら言えませんが、可能性を少しでも引き上げることはできると思います。

それを今回ご紹介したいと思います。

前提として、食事・運動・睡眠の基本三原則があります。これは前提、ベース。その上で・・・

1.子宮内環境(子宮の免疫バランス)を乱さない。

2.慢性子宮内膜炎のチェック

3.精液暴露

4.着床の一歩となる、着床に不可欠な因子をしっかり分泌させる。

を提案します。

 

子宮内環境(子宮の免疫バランス)を乱さない

からだには、自己が非自己を排除しようとする働きである免疫(拒絶反応)が備わっています。

胎児は母体にとって”非自己(自分以外)“にあたるため、本来ならば免疫機能が働き拒絶反応してしまうところですが、妊娠の場合はそうならないよう「免疫寛容」が発動されます。
すなわち妊娠時は、胎児・胎盤を異物としてみなし攻撃するTh1細胞が減少し、Th2細胞が優位な状態になって、妊娠が継続されます。

しかし、「Th1細胞」と「Th2細胞」のバランスが崩れ、Th1細胞が優位になってしまうと、胎児を異物とみなして攻撃してしまうため、着床・妊娠継続しにくいと考えられているのです。

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慢性子宮内膜炎のチェック

慢性子宮内膜炎は、反復着床不全の方の約3割に見られるように、着床不全や反復流産の原因になっているとされています。

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精液暴露

精液(精漿)は、

1 精子の輸送と栄養

2 性交時の余分な精子と微生物の子宮からの除去

3 同種免疫の誘導(胎児を保護するための父親の抗原に対する母親の免疫寛容)

4 子宮内膜の受容性と脱落膜化

5 着床前胚の発達

と、生殖において積極的な役割を担っていることがわかっています。特に精液への暴露により免疫寛容となり着床が促進される可能性が指摘されています。

(参照:リプロダクションクリニック大阪・東京 松林秀彦先生のブログ「☆ヒト生体内で初めて精液暴露による着床率増加の根拠が見つかる」)

なので、移植数日前から移植前日までに少なくとも1回性交することをおすすめします。

タイミングや人工授精の場合でも、排卵期に限らずいつでも性交を行いましょう。その方が妊娠率が高いという報告もあるそうです。

 

着床の一歩となる、着床に不可欠な因子をしっかり分泌させる

LIF(Leukemia Inhibitory Factor)という因子があります。

この因子は子宮内膜の腺上皮細胞で産生されますが、受精卵の着床に関わる重要な因子であり、着床の第一歩と考えられています。

原因不明の不妊症患者の場合、LIFの分泌が少ないという報告もあります。

またこのLIFは、着床だけでなく、妊娠維持にも重要な因子であり、習慣流産などの不育症患者の場合、LIFの分泌が低いと発表されています。

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特に、タイミングや人工授精で妊娠しない、良い胚(受精卵)を移植しても妊娠できない、ということが続く場合はぜひ参考にしていただきたいと思います。

 

 

 

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