こんにちは。神戸の老舗妊活サポート専門ショップ「ながいきや本舗」店長兼不妊カウンセラーのマツムラです。
ようこそ、妊活ブログへ!今回もぜひ最後までお付き合いくださいね。
さてさて今回のテーマは「エストロゲン」。
妊活には切っても切れない最重要ホルモンなので、いまさら・・・という感じをお持ちかもしれませんが、実はエストロゲンは、生殖のためだけのホルモンではありません。
女性の美と健康を守るためのホルモン、そして、人生を見直すためのホルモンでもあります。
つまり女性にとって、生殖期だけでなく、ずっと大切なものなのです。
それをここで改めて認識してみようと思います。
女性が女性らしくあるためのホルモン
エストロゲンは、主に卵巣の卵胞から分泌されるホルモンですが、その他副腎皮質などからも分泌しています。
思春期になると女性らしいからだつきになっていくのは、その頃からエストロゲンが本格的に分泌し始めるからです。
つまり、エストロゲンの一番の役目は「種の保存」。
種を守り、命をつないでいくための準備として、女性らしいからだを維持したり、子宮の発達や乳房が育ちやすい環境を作ったりしています。
そして、妊娠・出産という大仕事を健やかに乗り越えられるように、他にもさまざまな役目を果たしています。
種の保存のためにからだを守る
エストロゲンは「種の保存」のために耐えうるからだを維持できるよう、いろいろな面からからだをサポートします。
◎ 卵胞を育てる
◎ 子宮内膜を厚くする
といった妊娠に関することから、
◎ 肌や髪の潤いを保つ
◎ 骨を作る細胞に働きかけて骨を強くする
◎ 血管の壁を保護し、強くしなやかに保つ
◎ 血中の悪玉コレステロールを抑えて、脂質のバランスを保つ
◎ 内臓脂肪をつきにくくして、肥満を防ぐ
◎ 気持ちを安定させ、気分を明るくする
◎ 集中力や記憶力をアップさせる
まで、エストロゲンは多方面から女性の美と健康を守っています。
つまりそれは、「新しい命をつむぐ」という一番大きな使命のために、それに耐えうるからだを維持させる、という目的があるからなのです。
減少は命を守ろうとする行為
ただ残念なことに、エストロゲンは加齢とともに分泌量が減っていきます。
特に40代後半になると、その減り具合が急激になるため、それにからだがついていけず、様々な症状が出ることがあります。
それが更年期障害です。
つまり先程述べた、エストロゲンの役割が果たせなくなります。
またエストロゲンの急激な減少は、自律神経の働きにも影響し、今までにない心身の変調がおきやすくなるのです。
正直、女性としては辛い変化です。一瞬受け入れがたく、だからこそ、いろいろと抵抗を試みます。
ただこのからだの変化は、女性の人生にとって、大変重要な意味があります。
女性のからだにとって、妊娠・出産は大きな負担です。その後の子育てもしかり。場合によっては、自身の命すらも脅かします。
しかし、人間の本能で最優先にくるものは「自分自身の生」です。
「種の保存」はその次です。
つまりもし「新しい命を育む」ことによって、自分の生が絶たれそうになった場合、からだは勝手に、まずは自分の命を守る方に向かいます。
なので、その女性のからだが妊娠・出産には耐えられそうもない、と状態になった場合、からだは自然にエストロゲンの分泌量を減らして命を守っているのです。
自分をいたわるサイン
つまり、エストロゲンの減少は、ずっと頑張ってきた自分の心とからだをいたわりなさい、というサイン。
貴方が今まで頑張ってきた証拠なのです。
だから「私のからだ、どうなっちゃたの?」と悲しみ反発するのではなく、「今まで頑張ってくれてありがとう!これからは恩返しするね!!」と、自分のからだに感謝し受け入れ、さらに充実した日々のために、今のからだや心の状態にふさわしい暮らし方を考え実行すればよいのです。
人生のステージが、また一つ上がったのです。今までに見たことのない、また素晴らしい景色が広がっているはずです。