こんにちは。神戸の老舗妊活サポート専門ショップ「ながいきや本舗」店長兼不妊カウンセラーのマツムラです。
ようこそ、妊活ブログへ!今回もぜひ最後までお付き合いくださいね。
さて今回のテーマは卵巣刺激。
刺激をする、しない?
刺激をするなら高刺激?低刺激?
この選択は、単に実年齢で決められるのではなく、その人その人の卵巣の状態やAMH(アンチミューラリアンホルモン)を指標とする卵巣予備能、または、今までの治療の経過をふまえて決められます。
年齢とAMHと刺激
例えば、東京HARTクリニックの小柳由利子先生は
30代でAMHが1.5ng/ml以下 ・・・ 高刺激
30代でAMHが1.5ng/ml以上 ・・・ 低刺激
40代でAMHが0.5ng/ml以下 ・・・ 低刺激
40代でAMHが0.5ng/ml以上 ・・・ 高刺激
とされています。
なぜなら、
30代の場合、子供は一人で十分と考えるのであれば、低刺激で採卵数が少なくても妊娠することが可能ですが、一人目を授かった後、将来二人目を考えるのであれば、それに備えて高刺激で卵を多く採っておき余剰卵を凍結しておくのが理想的。
また、採れる卵が少ないとなかなか妊娠に至らないので、40代の場合も可能であれば高刺激で採卵数を増やしたいが、卵巣予備能が低く、刺激してもたくさんとれないのであれば、必要以上の刺激を行う必要はないので、低刺激が適応になる。
からだそうです。
刺激と治療法
リプロダクションクリニック東京・大阪の松林秀彦先生のご報告によると、低刺激での体外受精3周期と、卵巣刺激を用いた人工授精6周期は同等であるという研究結果をふまえ、原因不明不妊や軽度男性不妊では、まず卵巣刺激を用いた人工授精を行い、妊娠成立しなければ体外受精にステップアップするのが望ましい、とされています。
卵巣刺激については、からだへの過剰な負担を心配する声も聴かれます。
しかし、生殖医療は日々進歩し、ドクターもできるだけ負担をかけないよう、患者さん一人ひとりをしっかり見つめ、その方に合った治療法を考えていかれます。
生殖医療はオーダーメイドなのです。
それよりも、根拠なくむやみに恐れ、治療を長引かせる方が、結局はからだと心を痛めることになりかねません。
やはり、自分のからだの状態を把握し、きちんとドクターと相談することが、ここでも大事と感じます。