こんにちは。神戸の老舗妊活サポート専門ショップ「ながいきや本舗」店長兼不妊カウンセラーのマツムラです。
ようこそ、妊活ブログへ!今回もぜひ最後までお付き合いくださいね。
今回のタイトル、なんだか刺激的ですね。ちょっとびっくりされたのではないでしょうか。
実はこの言葉は、前回ご案内しました「患者さんのための正しい不妊治療とは?」の講師である、名古屋の浅田レディースクリニックの浅田義正院長先生の言葉なのです。
以前、浅田先生を囲んでの勉強会に参加させていただいたときに、教えていただきました。
精巣は精子を作るところ、卵巣は卵子を保存するところ
ご存知の通り、男性の精子と女性の卵子の有り様は、大きく異なりますね。
つまり
◎ 精子は毎日作られるので、加齢の影響を受けにくい。
◎ 卵子は自分が生まれた時にはすでにあり、それ以降作られていないので、生きた年数だけ在庫されている
ということは、
精巣=インターネット(毎日更新)
卵巣=書籍(一度出版すると更新しない)
と表現できるわけなのです。
では、その「書籍」はどれくらいあるのでしょうか。
その目安となるのが、AMHですね。
AMHは出荷準備の整った卵の目安
AMHは、卵胞の発育の過程の中で、一次卵胞・二次卵胞・前胞状卵胞の顆粒膜細胞で産生されるホルモン。
※ 詳しくは用語集をご参照くださいね → AMH(アンチミューラリアンホルモン)
AMHを測ると、書籍の数、つまり残された卵がどれくらいあるか、の目安になるのです。
ただし
◎ 卵子の質には相関しない → 卵子の質はAMHではわかりません
◎ 妊孕性は判断できない → 妊娠しやすいかどうかはわかりません
◎ 年齢とはっきりした相関関係はない → 個人差が非常に大きい
ということもいえます。
このことから、
AMHが低いといっても、妊娠できないのでは?と後ろ向きに落胆するのではなく、卵子の質には関係がない、残された時間が少ないだけ、と前向きにとらえ、とにかく今ある卵子を大切に育てよう、と気持ちを切り換えて実行していくことが大切です。
「患者さんのための正しい不妊治療とは?」セミナーでは、AMHを初めとする不妊治療の基礎知識や治療法、卵子を元気に育てるための気持ちの持ち方、などについて、順を追って解説してくださいます。
また、矢沢心さんや東尾理子さんなど、ゲストも多彩です。
正しい知識は、少しでも不安なく不妊治療を行うために、大変重要です。
そして「無用な不安」を取り除くことは、卵子の健やかな成長や子宮の着床環境整備に非常に大切です。
できたらご夫婦で。お時間を作ってご参加いただければと思います。