妊活中の新型コロナウイルス対策【ながいきや本舗】

不妊カウンセラーマツムラの妊活アドバイス

妊活中の新型コロナウイルス対策

こんなに長引くなんて思わなかった、新型コロナウイルス。
ご不安な方も多いかと思います。
特に妊活中の場合、クリニックに通院していたら、クリニックからの指導があるので安心だと思うのですが
通院をお休み中とか、不妊治療をされていない場合は
逆に情報がありすぎて混乱・・・という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

正直、今回のコロナウイルスは「新型」ですので、まだ誰もその全容がわかっていませんから、はっきりしたことは言えません。
ですが、現時点でもお伝えできる情報はないか、と、不妊治療専門クリニックや、日本産婦人科感染症学会の情報をもとに、妊活中と新型コロナウイルスを調べてみました。

結論から申し上げると、

新型コロナウイルス対策をきちんとしていれば、妊活は問題ありません。

妊活中に新型コロナウイルスにかかってしまったら、正直、コロナウイルスの症状に対応するのが精いっぱいで、妊活どころの話ではなくなります。

確かに無症状の場合もあるので、その点は難しいですが
今のところ、限られたデータしかありませんが、新型コロナウイルスの垂直感染(母体→胎児)の証拠はありません。

とにかく、新型コロナウイルスにかからないようにすること。
これが現在の妊活の最重要課題、と言えます。

それを踏まえ、以下の通りまとめてみました。ご参考いただけると幸いです。

クリニックへ通院する場合

多くのクリニックが、通院当日に以下のようにされることを、お願いしています。

◎来院前に必ず体温測定を行い、37.5℃以上の場合は来院をお控えください。
◎熱がなくても咳・鼻水の症状があったり、体調がすぐれない場合は、来院をお控えください。
◎感染者と接触した可能性のある方は、症状がなくても来院をお控えください。

なお、クリニックによって対応が違いますので、まずは通院中のクリニックに確認してくださいね。

クリニックへの往復について

◎咳エチケットとして、マスクをつけましょう。
◎来院したら、必ず受付に設置してあるアルコール消毒液で、手を洗いましょう。
◎自宅に戻ったら、必ず流水と石鹸で手を洗いましょう。

でもこれは特別なことではありませんね。
新型コロナウイルス対策の基本ですね。

行動について

集団感染が確認された場の共通点は

1)換気の悪い密閉空間
2)多くの人が密集
3)近距離(互いに手を伸ばしたら届く距離)での会話や発声

という3つの条件が同時に重なった状況です。
なので、これらの3つの条件が同時に揃うことが予想できる場所には、行かないようにしましょう。

集団発生のリスクを下げるための3つの原則

1)換気を励行する
窓のある環境では、可能であれば 2方向の窓を同時に開け、こまめに換気しましょう。

2)人の密度を下げる
人が多く集まる場合には、会場の広さを確保し、お互いの距離を1〜2メートル程度あけるなどして、密集しないようにしましょう。

3)近距離での会話や発声、高唱を避ける
周囲の人が近距離で発声するような場は避けましょう。
やむを得ず近距離での会話が必要な場合には、自分から飛沫を飛ばさないよう、マスクをつけましょう。

例えば、閉鎖空間での集会やビュッフェスタイルの会食などは、避けたい場所です。
本来は、不要不急の外出は控えることが一番です。

その他日常生活について

◎食事・運動・睡眠を充実させましょう。
厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020 年 3 月 19 日)でも
「 バランスのとれた食事、適度な運動、休養、睡眠などで抵抗力を高めていくことにも心がけてくださるようお願いします。」としています。

◎外出後や食事前など、こまめに流水と石鹸で手を洗いましょう。

◎公共の場所、例えばATMなどのタッチパネルに触れた後や、電車のつり革、手すりなどに触れた後、など手洗いやアルコール消毒を行いましょう。

◎予防としてのマスクの効果は、実はまだわかっていませんが、自分から飛沫を飛ばさないための咳エチケットとして、マスクをつけることが望ましいです。
ただマスクをかけていても、鼻をだしたり、口のまわりを開けたりすると、何の意味もありませんので、正しく装着しましょう。
また、マスクを外すときには、マスクのひもを持って着脱し、手を汚さないようにしてください。

◎野生動物との接触は避けましょう。

◎肉や卵は良く加熱しましょう。

妊活・妊娠について

◎ 限られたデータしかありませんが、現在までのところ、新型コロナウイルスの垂直感染(母体→胎児)の証拠はありません。

◎ 妊娠初期・中期に流産や早産をきたす可能性は高くないと考えられています。

◎ 胎児奇形の報告は現在のところありません。

情報の集め方

ネットやテレビ、SNSで流れる情報は、玉石混交です。
すぐに間に受けるのではなく、必ず国や国際機関、感染症を専門とする学会のホームぺージなど、信頼できる情報を元に、行動してください。
情報は随時アップされているので、こまめにチェックしましょう。

厚生労働省 新型コロナウイルスに関する Q&A

国立感染症研究所 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連情報について

日本感染症学会 日本感染症学会:新型コロナウイルス感染症

公益社団法人 日本産婦人科医会 【妊産婦のみなさまへ】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について

日本産婦人科感染症学会 新型コロナウイルス感染症について 妊娠中ならびに妊娠を希望される方へ

新型コロナウイルスに限らず、発熱やひどい咳、肺炎は、からだに多くの負担をかけることになりますので、採卵や移植に対して万全の態勢とは言えません。
新型コロナウイルスだから、ではなく、日ごろから健康なからだつくりが大切です。
そのためには常日頃から、食事・運動・睡眠の三原則の充実と、ストレス解消、そして手洗いの励行、など身近ですぐできることを、しっかりやっていくことが大切だと思います。

過度に怖がったり心配する必要はありません。
それよりも、からだ作りを怠ることの方が、心配です。

できる範囲で、できることをやっていき、あとは穏やかに過ごしていきましょうね。

なにかご不安なことがありましたら、ぜひながいきや本舗までお電話・メールくださいませ。
いつでもお待ちしております。

ながいきや本舗 松村恭子

E-MAIL : info@long-life.co.jp
電話:0120-496-333(フリーダイヤル 平日9-19時)

出典:
日本産婦人科感染症学会
「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について 妊娠中ならびに妊娠を希望される方へ(2020/03/17 更新)」

リプロダクションクリニック大阪・東京
松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ 「新型コロナウイルス感染 その4」「新型コロナウイルス感染:ISUOG学会ガイドライン」

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