こんにちは。
神戸の「島」(!)にある老舗妊活サポート専門ショップながいきや本舗の店長で不妊カウンセラーの松村恭子です。
ようこそ、妊活アドバイスブログへ!
ぜひ最後までお付き合いくださいね。
今回取り上げるのは「卵管水腫」。
卵管閉塞の一種で、妊娠しづらくなる原因の一つと言われています。
どういうものであるか、またどのような対処があるか、少しお話させていただきますね。
卵管水腫とは
「卵管水腫」とは何らかの原因で卵管が詰まってしまった状態の「卵管閉塞」の一つで卵管の一番先端の部位で、卵巣から排卵された卵子をキャッチする「卵管采」が詰まり、卵管の中に水が溜まる症状を言います。
原因はさまざまですが、一番多いのはクラミジアなどの細菌の感染です。
なぜ卵管水腫が悪いの?
卵管水腫が妊娠を妨げる一因とされているのはなぜでしょうか。
それは、卵管の中にたまる水が
x 胚に対する毒性を持ち、胚発育の邪魔をしている(胚毒性)
x 子宮内膜を着床させにくく変化させている(内膜毒性)
x 胚を子宮外へ押し流してしまう
と言われているからです。
実際に、重度の卵管水腫の場合、治療をすることでそれまで着床できなかったのが、着床することができ妊娠に至るということがあります。
卵管水腫の治療法
卵管水腫の治療法は主に手術となりますがそれにもいろいろとあります。
1)卵管開口手術
顕微鏡下で、卵管采に卵管を開き、更に再閉塞を防止するために切開部を固定する。
2)卵管内容液穿刺吸引術
経腟超音波ガイドの下、中にたまった水を吸引除去する。
3)卵管切除手術
子宮に近い「卵管間質部」と「卵管峡部」の間の卵管を子宮から切断し、卵管自体を摘出する。
4)卵管クリッピング手術
卵管間質部から卵管峡部にかけて金属またはプラスチック製のクリップで留めて卵管内容液の子宮への流入を防止する。
治療の問題点
先程ご紹介した卵管水腫の治療は
□ 卵管を温存し、機能回復を狙う
1)卵管開口手術、2)卵管内容液穿刺吸引術
□ 体外受精を前提し、中の水が流れてこないようにする
3)卵管切除手術、4)卵管クリッピング手術
に分けることができますか、卵管を取るか取らないかは、医師の考え方や当事者の状況によって判断されます。
それは卵管を切除することによって卵巣への血流が滞り採卵できる卵子が減少する可能性があるからです。
一方、前述の通り卵管水腫は重症化すると中にたまった水が子宮内膜へ逆流し着床率を下げる要因となっている場合もあるので、もし何度も移植してもうまくいかない、きれいなグレードの良い胚盤胞なのに着床しない、などが続き、超音波で見ると、はっきり卵管水腫が認められるなどがあると妊娠率を高めるために、卵管を切除することも、選択肢の一つとして提示されることがあります。
重症の卵管水腫は、たまった水が着床を妨げる原因となるため着床を優先して、卵管を切除することもありますが軽度の場合は、卵巣への血流を妨げてしまって卵胞が育たなくなるのを避けるためにまずは卵管温存されるようです。
いずれにしても、卵管水腫があるかどうかの検査は受けておくとよいと思います。
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