妊娠中には薬品を服用できないケースが多くなります。
ぜひ覚えておいてください。
なぜ服用できないのか
お母さんのおなかの中にいる時の赤ちゃんは、胎盤を通してお母さんの身体から栄養をもらっています。
胎盤は、不要な物質の通過を防ぐようになっていますが、医薬品の成分はとてもサイズが小さいために母体から赤ちゃんの身体へと直接浸透してしまいがちなのです。
多くの医薬品の成分には「身体に悪影響を及ぼさない量」が定められているものですが、胎盤を通じて母体と同じ成分濃度にさらされる赤ちゃんにとって、それは定量を大きく上回る濃度となってしまいます。
そのため、成長が阻害されてしまったり、障害が残ってしまったり、最悪のケースでは生存に悪影響が及ぶ可能性もあります。
なので、注意が必要なのです。
妊娠中に最も危険とされる医薬品
■抗菌薬(抗生物質)
エンサンミノサイクリン、ホスミシン、クラビット、ジェニナック、スオード、サラゾビリン、バクタ
■解熱鎮痛薬
ボルタレン、インテバン、ロキソニン、モービック、セレコックス、ボンタール
■降圧剤
エースコール、カプトプリル、タナトリル、オルメテック、ミカルディス、カルブロック
■抗凝固薬…ワーファリン
■角化症治療剤…チガソン
■抗てんかん薬
フェニトイン、デパケン、ヒダントールF、テグレトール
■抗ウィルス薬…レベトール
これらの医薬品には胎児に対する毒性が認められており、胎児の成長を阻害して奇形を生じさせる「催奇形性」や、胎児の体内で毒性を発揮する「胎児毒性」をあらわします。
しかし近年の医薬品は胎児に影響しないように処方されたタイプも増えていますので、妊娠の可能性があるからと体調不良を放置しないようにして下さい。
医療機関を受診する際には妊娠している旨を前もってはっきりと申告しておきましょう。
妊娠中、薬品使用が最も危険な時期とは
妊娠中の医薬品服用については、妊娠時期によって危険性が大きく変わってきま。
また、薬品の影響についても現れ方が変わってきます。
妊娠0週から3週
妊娠超初期の0週目から3週目までは「無影響期」と呼ばれますが、これは薬剤の影響で超初期の受精胚が流れてしまったりするために後遺症が残らないという意味です。
ですので、妊娠を望むのであれば自宅の常備薬自体を見直す必要があるでしょう。
妊娠4週から15週
妊娠4週目から15週目の「初期」は「催奇形性」が最も現れやすい時期です。
続く16週目から出産までの期間にはほぼ器官が形成されていて、身体の成長や機能が発達する期間になります。
この時期の医薬品の影響は「胎児毒性」で、出生後に後遺症が残る可能性が指摘されています。
特に鎮痛剤や解熱剤、抗炎症剤には妊娠後期に大きな影響をもたらすものがありますので、怪我の治療などにも注意が必要です。
母体から子供へ成分が伝わるのは、飲み薬だけではないのだと覚えておく必要がありそうです。
何よりも大切なのは妊娠時期にはできる限り体調を崩さないこと。
そのためには、妊活中に体力・気力を整えておくことが大切です。
妊活中の健康管理は、妊娠中にも繋がるのですね。
監修:日本不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー 松村恭子
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