たんぽぽの特徴
生命力の強い植物で、どんな所にも自生します。道路のアスファルトの隙間や石垣の間などにも黄色いかわいらしい花を咲かせているのを良く見かけると思います。
他の植物が生きて行けないような厳しい環境でも生育するのが大きな特徴。この強さがタンポポT-1エキスのパワーの秘密かも。50センチ以上もの長い根を持ち、最大で1メートル程度まで伸びる個体も珍しくないとのこと。
大地の恵みを精いっぱい吸収して強い生命力を持つようになったのかもしれませんね。朝花が咲いて、夕方には花が閉じるのもたんぽぽの特徴の一つです。
たんぽぽの種類
大きく分けると昔から日本に生育していた在来種と、最近になって海外から持ち込まれた外来種のふたつに分けられます。日本のタンポポは外国のタンポポに比べて、花の咲く時期が春の短い期間に限られ、種の数も少なく、茎の高さも低くて小さいので生育場所が限られてしまいます。
たんぽぽと聞いてそんなに大きな花を想像することがないと思いますが、これらは古来からある日本のタンポポを目にしてきたからでしょう。在来種は春にしか花が咲かないので、夏場でも見られるタンポポはたいていセイヨウタンポポです。
ところが長い時間の経過で交雑を繰り返した結果、見た目にはどちらの種かわからないものが多くあります。
タンポポ茶ショウキT-1の原料として使用されるセイヨウタンポポは日本の在来種よりも生育可能場所が多くて繁殖力も強いのが特徴ですが、比較的低温に弱く、寒暖差が激しい条件下では生育できません。
例えばこんな種類の「たんぽぽ」があります。
エゾタンポポ
シナノタンポポ
カントウタンポポ
オキタンポポ
トウカイタンポポ
カンサイタンポポ
シロバナタンポポ
セイヨウタンポポ
アカミタンポポ
ミヤマタンポポ
シロウマタンポポ
ヤツガタケタンポポ
オクウスギタンポポ
キビシロタンポポ
シコタンタンポポ(ネムロタンポポ)
クモマタンポポ
タカネタンポポ(ユウバリタンポポ)
オダサムタンポポ
オオヒラタンポポ
「たんぽぽ」は古典園芸植物の1つで、江戸時代幕末には園芸化され、数十の品種があったそうです。
ちなみに、ムラサキタンポポという花を園芸店で見かけることがありますが、これはキク科センボンヤリ属の多年草、センボンヤリという花の別名です。お花の外側が紫でとてもかわいい紫色で、タンポポのように綿毛の先に種がついているのでこのようにムラサキタンポポと呼ばれているそうです。
たんぽぽを育ててみる
セイヨウタンポポはショクヨウ(食用)タンポポとしてハーブショップなどで種も売られています。ご自宅のプランターなどでも気軽に栽培できますのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。食卓にタンポポサラダが並ぶ日が来るかもしれませんね。育て方はそれほど難しくはありません。
日当たり | 日当たりが良いところ(真夏は遮光)や半日陰。 |
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土のPh | 弱アルカリ性で肥えた土。 |
適温 | 発芽の適温は15~20℃。 |
種を蒔く季節
種を蒔くときには発芽の適温さえ守れば、いつでも栽培が可能です。通常は3~6月に、粗い筋まきにして、発芽したら間引きしてください。
育て方のコツ
食用にするためにやわらかい葉をつくるには、半日陰で密植をするとよいです。外葉を束ねたり、鉢をかぶせるなどして柔らかい葉を作れば食べることができます。
ときどき石灰で土を中和してください。うまく時期をずらしながらタネまきすれば、一年中栽培できていつでもタンポポが食べられるかも。サラダや和え物、炒めものなどにして食べられます。
フレンチレストランなどでは初夏にタンポポのサラダが出たりすることもあります。