不育に悩む女性へ-アグリマックスの効果-

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不育に悩む女性へ-アグリマックスの効果-

受精卵はできるが着床しない。着床しても維持できない。一旦陽性反応はでるものの流産・・・

このような経験をされる女性は予想以上に多く、また違った深い悲しみに陥ります。

もちろん、このような経験はされない方がいい。だれも望む方はいらっしゃいません。

ただ、これらの原因は多岐に渡り、単独ではなく、複数の要因が重なっていると予想されます。

その中で特に重要なのが「血栓」。つまり、血管の中に血の塊ができて血流が途絶えてしまう症状です。

その原因としては「抗リン脂質抗体」と「血液凝固異常」が考えられ、その対処法として、アスピリンやヘパリン、ワーファリンなどが投与されます。

しかし、それらはすべてお薬ですので、副作用が心配ですし、まれにアレルギー症状が出る場合もあります。

そこでその代わりとして、ダイゼインリッチアグリコン型イソフラボン「AglyMax®︎アグリマックス」(以下アグリマックス)が注目されています。

今回、実際に臨床で処方されその結果を発表された、名古屋のさわだウィメンズクリニック院長 澤田富夫先生と、いくたウィメンズクリニック院長 生田克夫先生のお話をご紹介します。


アグリマックスのどんな点に注目されたのですか?

Q:アグリマックスのどんな点に注目されたのですか?

生田先生 : 初めは、イソフラボン自体は薬局などにもたくさんありますし、それに比べると高いという印象でしたが、色々と臨床的な研究をしてデータが出ているので、それに期待を持ちました。

澤田先生 : やはりクリニックで処方するには、ベ-シックサイエンスの裏付けがないと処方できません。しかし、アグリマックスには裏付けがあったので、私も使えるのではないかと考えたわけです。

Q:アグリマックスを実際に使用された感想をお聞かせください。

生田先生 : 穏やかに効いてくるという感じでいいかなと思いました。

澤田先生 : 私は流産を繰り返すという方に対して、文献もたくさんあり経験的にもある程度効果の出てくれるアスピリンを使うことが多いのです。もともとアスピリンは、血流を改善する目的にも投与しますので。ただ、副作用がきつい方がいらっしゃいるのですね。

流産の原因はいろいろありますが、子宮内膜には非常に細かい血管が新生されていて、その血流が上手く流れないと胎盤が形成されず、流産してしまうことがあります。

よって、非常に局所の血流の問題、それを改善するためにアスピリンを処方するのですがすが、その代替法として、アグリマックスが有効ではないかと思い、アスピリンが出せない方にアグリマックスを処方しました。

Q:受精卵が内膜と接するところの血流、ということが非常に重要ということでしょうか?

生田先生 : はい、そうです。

受精卵が潜り込んだ時、子宮内膜の細かい血管を流れる血流が留まります。これがしっかり留まらないと、赤ちゃん側の細胞がしっかり栄養を摂れなくて、着床できなかったり流産してしまったりします。更に言うと、初期の段階でこのような原因で、妊娠反応も出ないということもあると思うのです。
ですから、血流の改善と活性酸素の除去もとても重要なので、ユベラ(抗酸化ビタミン)というお薬と、血流の流れを良くするビタミンEを使うことがありますが、アグリマックスは大豆から抽出したもの、つまり自然界にあるものですから、安心です。内膜の血流が良くなることを期待して、アグリマックスを処方しています。

また、原因不明の方にも、試してみています。

内膜のマーカー、つまり、機能が良い、悪いの指標は、超音波と厚みしかなく、機能的に内膜が働いているかどうかは、残念ながら分かりません。

例えば、長い間治療をしたのに妊娠しなかったが、治療を止めたら妊娠したというケースが多くあります。これは「今周期もだめだった、また次はどうだろう」という不安や緊張によるストレスがから解放されたからとも考えられます。やはり緊張や不安で細かいところの血流が悪くなりますので、それがアグリマックスで改善できる、ともいえると思います。

Q:血流の改善と活性酸素除去に注目されて、アグリマックスを不妊治療の方にも処方され、結果はでていますか。

澤田先生 : はい、妊娠例も出ています。

機能性不妊といわれる原因不明不妊、つまり、卵管が詰まっている、精子に問題がある、などのような器質的な問題はないが妊娠できない、という不妊は、一番治療的には難しく、そのような場合は、着床について説明し、アスピリンなどを使うことがあります。

しかし、副作用の問題があるので、何周期か処方した後、アグリマックスに切り替えたりすると、何週間か後に妊娠するケースが出てくるようになりました。そのため、臨床的に続けていこうと考えています。

Q:そのようなケースをまとめて発表されたのが、「ダイゼインリッチ・アグリコン・イソフラボン投与が有効と考えられた不妊・不育症例の経験」(第124回東海産科婦人科学会)ですね。

生田先生 : 当初は、内膜の血流が良くなって内膜が厚くなるから妊娠するのではないかと考えていました。

ところが、子宮内膜の厚みを測るとそのように厚くはならないが、子宮内膜が薄くて妊娠しているケースがある。それはどうしてだろう、とディスカッションを繰り返したところ、ひょっとするとこれは、子宮内膜の中のサイトカインが動いて妊娠に至るのではないか、と思いついたのです。それが後の、「アグリマックスが受精卵の着床に重要な働きを持つ着床関連因子「LIF」(Leukemia Inhibitory Factor)の発現を増加させることが確認された」という、2011年12月第56回日本生殖医学会での発表につながりました。


アグリマックスの研究発表については、こちら詳しくご覧いただけます。ぜひ参考になさってください。

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