こんにちは。神戸の老舗妊活サポート専門ショップ「ながいきや本舗」店長兼不妊カウンセラーのマツムラです。
ようこそ、妊活ブログへ! 今回も気になる妊活情報をお届けいたしますね。
さて今日のお題は「生理の量と子宮内膜の厚み」
実は昨日、立て続けにお二人の方からご質問を頂戴したのです。
「生理の量が少ないってことは、内膜が薄いってことですよね?」
生理ってどうなっているの?
理論的に考えると、生理の量と子宮内膜の厚みに相関関係があるといえます。
子宮内膜は、エストロゲンで厚みを増し、プロゲステロンで中が潤沢になる、という女性ホルモンに反応して増殖・成熟していきます。
その中身は、細胞や毛細血管、分泌腺などが含まれた組織です。
そして、影響を及ぼしていた女性ホルモンが低下すると、内膜の表面部分にあたる機能層という組織が溶けてはがれ落ち、出血が起こります。
その時に分泌される酵素によって、血液を固まらせる凝固因子が破壊され、血液と一緒に膣から体外に放出されます。
つまり、生理は子宮内膜がはがれ血液と一緒に排出されるシステム。なので、その間には相関関係があると推測できます。
生理の量はどうやって決まるの?
ただ「子宮内膜は10mmくらいあったのに、生理の量が少ない」というお声も、しばしば頂戴します。
これは上記の推測に矛盾しますね。
リプロダクションクリニック大阪の松林秀彦先生によると、生理の量を規定するものは、子宮内膜の厚さだけでなく血流、子宮収縮の程度、血液凝固の状態が挙げられるということです。
なので、次のことも考えれられるのです。
- 血流が良ければ、子宮内膜がはがれた後の出血量は増え、血流が悪ければ少なくなる。
- 子宮内膜がはがれた後に子宮内の血管がむき出しになった際、その血管を締めるのは子宮収縮。子宮収縮が悪ければ生理は多くなり、逆に収縮が良ければ少なくなる。
- 血液凝固能が低下していると生理は多くなり、逆に、血液凝固能が亢進していて血栓傾向があると場合は少なくなる。
- 子宮内膜が全部はがれていない。
このように、一概に「生理の量が少ない=子宮内膜が薄い」とは言えないようです。
なお、同じく松林先生によると、移植周期では生理の量にかかわらず、子宮内膜がしっかり剥がれているかが重要のようです。
なぜなら、内膜が剥がれていないのにホルモン補充を開始すると、古い内膜の上に新しい内膜が構築される格好になり、そうすると、途中で内膜が剥がれてしまったり、着床環境が良くない可能性があるからだそうです。
このエビデンスはないとのことですが、研究と臨床を積み重ねた経験豊かなドクターの考えとして、大変参考になります。
子宮内膜が薄いとうまくいかない?
妊活において関心が高いのが、内膜の厚さでしょう。
一般的には、受精卵を移植するには、子宮内膜の厚みが8mm以上がよい、とされています。
しかし実際は、8mm未満であっても妊娠している方がたくさんいらっしゃいます。
あるクリニックでは、子宮内膜が3.7mmで妊娠したと報告されています。
前述の松林先生は、ご自身のブログの中で「子宮内膜の状態(着床環境)が大切なのではないかと思います(子宮内膜が薄いと子宮内膜の状態が悪いことが多く、厚ければある程度カバーされるのではないかという推察です)。」
とされています。
妊娠が成立するかどうかは、子宮内膜の厚みばかりではなく、子宮内膜の中身も重要です。
そのためには、食事・運動・睡眠の三大原則を日々充実させること、ストレスをなるべくためないようにすること、などホルモンのバランスを整え、血流を上げておくことが、やはり重要であり近道ではないかと思います。
参照:リプロダクションクリニック大阪 松林秀彦先生ブログ:
http://ameblo.jp/matsubooon/
両角レディースクリニック 両角和人先生ブログ:
http://ameblo.jp/kazutom/
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