妊活ブログ:ある視点【からだが先か、クリニックが先か】その2

不妊カウンセラーマツムラの妊活アドバイス

妊活ブログ:ある視点【からだが先か、クリニックが先か】その2

こんにちは。神戸の「島」(!)にある老舗妊活サポート専門ショップながいきや本舗の店長で不妊カウンセラーの松村恭子です。

ようこそ、妊活アドバイスブログへ!

ぜひ最後までお付き合いくださいね。

「次回」と申してましたのに、間に別の投稿もあって、だいぶ遅くなりました(汗)

今回は、妊活ブログ:ある視点【からだが先か、クリニックが先か】その1 の続きで、「クリニックではなく自分たちで妊活をする、と決めた場合」について、考えていきたいと思います。

日常生活を見直す

日常生活を見直す

クリニックで治療をせず、自分達で妊活を行う場合は、まず、自分達の生活を見直すことから始めましょう。

◎ 食事(バランス、量)
◎ 睡眠
◎ 運動
◎ ストレス
◎ 冷え

少なくとも、この5項目については振り返り、不十分であれば改める必要があります。

なぜなら、最低でもこの5項目が、男女とも、妊娠に必要なホルモンの分泌や、細胞の活性化、抗酸化に大きく関わるからです。

実はこの5項目は、クリニックの治療をする、しないに関わらず、改善しなくてはいけないものです。

クリニックで治療をする場合、お薬を使うので、副作用と言う形でからだに負担がかかる場合があります。

その負担を軽減するためにも、そして、お薬の感度を良くし、お薬が少量で済むようにするために、この5項目の見直しが効いてきます。

逆に、クリニックで治療をせず、自分達だけで妊活を行う場合は、お薬を使わないので、からだへの負担は少ないですが、お薬による刺激もないので、それだけ時間がかかることが考えられます。

その時間を短縮するために、この5項目の見直しが必要なのです。

そして、精子も卵子も約3ヶ月かけて発育する、と言われています。

細胞の生まれ変わりも3ヶ月が一周期。

なので、5項目の見直しも、まずは3ヶ月かけて行っていただくと良いでしょう。

急がば回れ、です。

適切なタイミングを

自分達で妊活を行う場合、いわゆる「タイミング法」で行うことになります。

つまり排卵のタイミングに性交渉を行う、ということですが、排卵日予定日にだけタイミングを取ればよい、と思っていらっしゃいませんか?

それは違います。

実は、排卵日の2日前の性交渉が一番妊娠する確率が高い、と言われています。排卵日当日ではありません。

排卵した卵子の受精可能期間は10時間から24時間、とそう長くなりません。

一方、精子は射精されてから、48時間から72時間生きています。

卵子と精子は、卵管の卵巣よりの「卵管膨大部」というところで受精します。卵子が子宮のあたりに待っているわけではないのです。

精子は射精されると、うまくいけば、卵子との出会いの場所である卵管膨大部まで、1、2時間でたどり着けるらしいですが、それも精子の元気の程度によります。

こうして、卵子が生きられる時間と、精子がたどり着く時間は、どうしてもタイムラグがあります。

その上、そもそも「排卵日」というのは、予測はできても確定はできません。

基礎体温が一つの目安ではありますが、計り方、体調、気温、寝る時間、熟睡度合いなど、いろいろな条件・要素で変化し、あてになりません。
(最近の不妊治療専門ドクターの中には、基礎体温は不要、とされる方も多いです)

排卵検査薬もありますが、これもあくまでも目安。

例えば、黄体化非破裂卵胞(LUF)というのがあります。これは、卵胞が十分に発育しLHサージが起こり、排卵検査薬も陽性に出て、その後の黄体ホルモンも十分に分泌され、体温も上昇しているにもかかわらず、卵胞が破裂されず排卵できない状態です。一般的には、全女性の全月経周期の7%程度はLUFが生じるとされていますので、実は誰でも、年に1回くらいは起きているようです。

こうなると、排卵検査薬ではわかりませんし、そもそもタイミングが合っていても、排卵していないのですから、妊娠の可能性はありません。
なので、これを避けるためには、クリニックで超音波で卵胞をチェックしてもらうのがよいです。

話は少しそれましたが、いずれにしても、基礎体温も排卵検査薬も、排卵するかどうか、したかどうかの確実な目安とはなりません。

よしんばなったとしても、そのタイミングですぐに性交渉できるとは限りません。排卵は「夜だけ」というわけではありませんから。

ということは、排卵予定日の前に性交渉をして、精子をスタンバイさせておく必要があるのです。

なので、タイミングを取る場合は、生理が終わってから排卵予定日までの間、なるべく回数多く性交渉することが、妊娠の鍵となります。

できれば毎日、2日に一回、せめて3日に一回は行いましょう。

ちなみに、精子についても「あまり頻繁に射精したら薄くなる」と思っている男性が、未だ多いようですが、これも違います。逆に、頻繁に射精した方が、精子は元気になります。たまってしまった精子は、活きの良い精子を傷つけてしまうからです。

どうぞ安心してください。

・・・と今回も長くなってしまいました(汗)

本当は、次が一番言いたいことなのに、これ以上は長すぎますよね(涙)

尻切れトンボで大変申し訳ありませんが、大切なことは、次にとっておきますので、ぜひ次回も楽しみにお待ちくださいね。


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ながいきや本舗店長で日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラーの松村と申します。

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