こんにちは。神戸の老舗妊活サポート専門ショップ「ながいきや本舗」店長兼不妊カウンセラーのマツムラです。
ようこそ、妊活ブログへ!今回もどうぞ最後までお付き合いくださいね。
もうすぐ10月。今年は夏が暑かった分、寒くなるのが早い気がします。
そうなると、気になるのは冷え。
妊活、妊娠中だけでなく、人が健康に活き活きと過ごすためには、からだを冷やしてしまってはいけません。
どんな状況でも、健康に生きるために「冷え」には気をつけたいところ。
その冷えの原因のひとつは「気候」。
寒い冬にからだが冷えるのは、ある意味自然現象かもしれません。
でも現代は、その寒さに対処するための暖房器具が十分あり、外に長時間いる以外は、実は寒さを感じることは少ないのではないでしょうか。
逆に今や「冷え」は、夏でも感じます。
気候は暑いのに?なぜ?
それは外的要因よりも内的要因、つまりからだの内側が原因なのです。
自律神経の乱れ
体温調節を司っているのは、自律神経です。
この自律神経が乱れると、体温調節がうまくいかなくなり血行不良となって、からだの冷えを感じることになりますが、その原因の一つには、ストレスや不規則な生活、寒暖の差が激しさ、が挙げられます。
なお、自律神経の乱れで、逆に「ほてり」として、からだが熱っぽく感じる場合もあります。
つまり、ほてりの陰に冷えあり、冷えの陰にほてりあり、どちらも自律神経の乱れが原因です。
皮膚感覚の乱れ
昔は、寒い時期は厚着、暑い時期は薄着、というふうに服装を自然の気候に合わせていましたが、エアコンの普及に伴い、寒い時期でも暖かすぎる、暑い時期でも冷える、ということが起こり、服装選びが難しくなっています。
例えば、暑いと思って薄着で出かけると冷房が効きすぎてからだを冷やしたり、逆に寒い時期、冷えを気にするあまり、きつい下着や靴などでからだを締めつけたりすることがあります。
これらが結局血行不良の原因となり、からだの冷えやほてりを感じてしまうのです。
食生活の乱れ
暴飲暴食、季節を問わずビールなどの冷たいものの飲みすぎ、旬があいまいになってからだを冷やす食物を寒い時期にとる、などの食生活の乱れが原因で、貧血、低血圧や血管系などの疾患を引き起こして血行不良となると、からだが冷たいと感じます。
運動不足による筋肉量の低下
血液は、心臓から大動脈へと押し出され、動脈、毛細血管、静脈を通って、最後に大静脈から再び心臓に流れ込んでいます。
行きの動脈は、心臓の収縮により送り出された血液の圧力でふくらんだり収縮したりして血液を送っていますが、帰りの静脈は、脚の筋肉が収縮したり弛緩したりしてポンプのように血液を押し上げています。
つまり、脚の筋肉量が少ないと静脈を流す力が足りず、結果血行不良となり、冷えやすくなります。
特に女性は男性に比べて筋肉が少ないため、女性に冷えが多い原因の一つと考えられています。
睡眠不足
自律神経の交感神経が優位だと血管は収縮し、副交感神経が優位だと血管は広がります。
本来人間は、朝日が昇れば起きて活動し、日が沈めばからだを休める、というサイクルで動いていて、それに伴い自律神経も、活動時期は交感神経が優位になり、休んでいるときは副交感神経が優位になり、とバランスを取っていました。
しかし現代は、日が沈み夜が来ても朝のように明るく活動的、おのずと睡眠時間が短くなります。
つまり、副交感神経の時間より交感神経優位の時間がはるかに長い、ということですが、それは結果的に、血管収縮状態が長いために血流を悪くしてしまいます。
このように、睡眠不足は交感神経と副交感神経のバランスを乱し、血流を悪くして冷えの原因となるのです。
女性ホルモンの乱れ
ストレスや加齢によりホルモン分泌が乱れると自律神経が乱れ、結果血行不良を促進し、冷えにつながることがあります。
逆に「のぼせ」の症状が現れる場合もあります。
このように観てみると、からだが冷えることよりも、血行不良が本来の問題であることがわかります。
血流は、食事の栄養素、酸素、ホルモンなど活発化させるのに必要な要素を、卵巣や子宮など各臓器に届け、老廃物を回収して細胞の新陳代謝を促します。
ということは、血行不良はその逆ですから、臓器も十分動きませんし、細胞の新陳代謝も滞り老化に繋がってしまいます。
妊娠に必要なホルモンも、もし不妊治療をされていたらそのお薬の効果も、気を配って摂っている食事やサプリの栄養素も、血流で卵巣や子宮に届けられますから、その血流が悪いとせっかくのものたちがすべてもったいない!ということになってしまいます。
単に「冷えは良くない」「からだを温めよう」というよりも、血流を改善するということが、妊活、妊娠、健康や若さの維持にとって本来重要です。
根本の「血流」を大切にしましょう。