こんにちは。神戸の老舗妊活サポート専門「ながいきや本舗」店長兼不妊カウンセラーの松村恭子です。
もしかすると(いえ、もしかするとじゃありませんね)ブログは久しぶり!?
ご無沙汰して申し訳ございません。お元気でいらっしゃいますか。
これに懲りず、今回も最後までお付き合いいただければ大変嬉しいです。
さて先日、お客様からこのようなお声をいただきました。
「摂りすぎが怖いからレモン由来の葉酸にしました」
思わず「よくご理解いただいていますね!」と感激!!
そう、実は、広く使われている合成葉酸は、知らず知らずに摂りすぎてしまうリスクがあるのです。
もうご存知ですよね、妊活中から葉酸を摂る理由。
こちらに詳しく説明していますので、よかったらご参照ください。
厚生労働省も、平成12年12月28日の通達
「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について」
のなかで、妊娠を計画している女性に対し
「妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までの間、食品からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日0.4mgの葉酸を摂取すれば、神経管閉鎖障害の発症リスクが低減することが期待できる」
としています。
と同時に、これはあまり注目されていないのですが「葉酸摂取量は1日あたり1mgを超えるべきではない」とも述べているのです!
でも「葉酸は水溶性ビタミンだから、摂り過ぎても体から排出されるから安全」と聞いたことはありませんか?
確かに、水溶性ビタミンは脂溶性のビタミンに比べて体内にたまりにくいですが、やはり水溶性のビタミンでも、耐容上限量を超えると過剰症が起こり得ます。
例えば、妊娠後期の葉酸の過剰摂取は、生まれてくる赤ちゃんの小児喘息発症リスク向上の可能性が報告されています。
なので、厚生労働省も1日あたり1mgを超えないように言っているのですね。
ただし、ここで言われている葉酸は、すべて化学的に作られた合成葉酸(モノグルタミン酸型葉酸)です。
一方、食品の中に自然に存在する葉酸は食事性葉酸(ポリグルタミン酸型葉酸)と言います。
さらに言うと、サプリメントに用いられる葉酸の原料には主に「合成葉酸」「酵母葉酸」「レモン果皮葉酸」の3種類があります。
それぞれの違いを表にまとめてみました。
参考:
葉酸比較表
このように、合成葉酸と酵母葉酸は吸収が良いだけに、過剰症を招く可能性が高いのです。
特に、妊娠後期は注意です。
厚生労働省は、妊娠中の葉酸摂取については、「通常の食事での推奨量240μgに、食事性葉酸として100μg上乗せして摂る」ようすすめていますが、もし妊活中からの「合成葉酸一日400μg摂取」を妊娠後期も続けていたら、合成葉酸400μg=食事性葉酸として800μg換算となりますので、厚生労働省がすすめる加算量を大きく上回っている、ということになります。
つまり過剰摂取です。
そもそも葉酸は、造血に必要な栄養素。
生きる上では常に大切なものですが、特に妊活中、妊娠中、授乳中は、赤ちゃんの健康のためにも、通常の食事に加えて摂ることが必要です。
ただその必要量は状況によって違い、もともと「μg」とい単位が示すように大変少量なため、すぐに過剰になる可能性があるのです。
なので、葉酸サプリメントは合成葉酸ではなく、レモン果皮由来等の食事性葉酸を選んだ方が、過剰摂取を未然防げて安心、と言えるでしょう。
監修:日本不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー 松村恭子
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ながいきや本舗店長で日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラーの松村と申します。
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