PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)は、排卵がうまくいかない疾患の一つです。
そして、高GI食とは、食後に血糖値を高くしてしまう食品のこと。
GIとは、Glycemic Indexの略で、炭水化物を含む食品を食べた後に引き起こされる血糖値の上昇の程度に従って、それぞれの食品に与えられる指数です。
この、PCOSと高GI食とは関連があると言われています。
高GI食の影響
高GI食をとると血糖が上がる
↓
血糖を下げるインスリンが分泌される
↓
なかなか下がらないので、もっとインスリンが分泌される
↓
インスリンがたくさん分泌される状態が続くと、インスリンの反応がにぶくなる(インスリン抵抗性)
↓
同じ血糖値を維持するのに、大量のインスリンが必要になる(耐糖能異常)
↓
頑張ってインスリンを産生しても、血糖値が下がらなくなって、糖尿病(2型糖尿病)になる
高GI食とPCOSの関係
このように高GI食は糖尿病の引き金となってしまいますが、PCOSの方には、その前段階の耐糖能異常の方が多くみられます。
耐糖能異常の治療薬であるメトホルミン(グリコラン)を使用するだけで、排卵を起こすことが可能になることも少なくないそうです。
つまり、高GI食を控えることで、PCOSを防いだり治したりすることができる可能性が高くなる、ということなのです。
食べ方の工夫
高GI食を代表する食品は白米、食パン、コーンフレーク、じゃがいも、さつまいも、スイカ・・・
これらのものを全く食べない!とするのが一番よいかもしれませんが、それがなかなか難しいのが、今の現実の食生活。
なので、調理や食べ方を工夫しましょう。
食事の際、食物繊維の多いおかずから食べましょう
りんご、柑橘類、いちご、かぼちゃ、豆、海藻類、こんにゃく、さといも、大豆、ごぼう、野菜など、食物繊維の多いものを含んだおかずから、先に食べましょう。
ゆで方を硬めに
ある程度硬めに調理したり、麺類やスパゲッティは中心部分に少し芯が残るアルデンテで茹でると、GI値が下がります。
食卓にお酢を
お酢は、食物を胃から小腸に送り出す時間を遅くする働きがあるため、消化が遅くなり、その結果GI値を下げると言われています。
出来上がった料理にお酢をかけてみるのもおすすめです。
PCOSと糖尿病はつながっています。
今のPCOS対策は、未来の糖尿病予防とイコール。
子育ては、長く続きます。
そのためには、元気で長生きしなければいけません。
今からのPCOS対策は、排卵を促すだけでなく、これからの子育てのため。
ぜひ食べ方を工夫していきましょう。
監修:日本不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー 松村恭子
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