こんにちは。神戸の老舗妊活サポート専門「ながいきや本舗」店長兼日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラーの松村恭子です。

ようこそ、妊活ブログへ！今回もぜひ最後までお付き合いくださいね。

さて今回取り上げるのは、妊娠しやすいからだつくりのための食事です。

ながいきや本舗にも、食事については昔から頻繁にお問合せをいただきます。

栄養素については、これが良いあれが良い、といろいろありますが、食事の内容となるとどうしたらいいの？と迷います。

その時、いつも参考にさせていただいている、リプロダクションクリニック大阪・東京の松林秀彦先生のブログの記事が大変参考になりましたので、ここでご紹介させていただきます。

ギリシャの研究によると2013ｰ2016年に初回の体外受精を実施した244名（22-41歳、BMI<30、35歳未満）を対象に、地中海型食事調査スコアを調査し妊娠成績に検討したところ ◎スコアが下位1/3（30点以下）と比べ、上位1/3（36点以上）の臨床妊娠率（29.1% vs. 50.0%）と出産率（26.6% vs. 48.8%）は有意に高くなっていました。

◎スコア上位1/3と比べ下位1/3の臨床妊娠率は0.35倍、出産率は0.32倍となりました。

地中海型食生活は、抗炎症作用と抗酸化作用があり、健康の維持に多くのメリットがあると報告されています。

では地中海型食生活とはどういうものなのでしょうか？

ざっくり言うと「フルーツ、野菜、鶏肉、魚、全粒粉」中心の食事ですが、今回の研究に用いられた地中海型食事調査スコアが具体的な指標となるでしょう。

以下のスコアで、ご自分の食事をチェックしてみてください。
目標は36点以上です。

地中海型食事調査スコア

スコア 0 1 2 3 4 5

全粒粉（回／週） 0 1-6 7-12 13-18 19-31 32-

ポテト（回／週）0 1-4 5-8 9-12 13-18 19-

フルーツ（回／週）0　1-4 5-8 9-15 16-21 22-

野菜（回／週）　0 1-6 7-12 13-20 21-32　33-

豆（回／週）0<1 1-2　3-4　5-6 7-

魚（回／週）0<1 1-2　3-4　5-6　7-

オリーブオイル（回／週）　0　稀　-1　1-2　3-5　毎日

赤みの肉（回／週）11-　8-10　6-7　4-5　2-3　-1

鶏肉（回／週）11-　9-10　7-8　5-6　4-5　-3

牛乳チーズヨーグルト（回／週）31- 29-30 21-28　16-20　11-15 -10

アルコール（g／日）0 or 84- 72　60　48　36　1-35

＊アルコール量（g）＝アルコール度数x飲酒量（ml）x0.8ｃ

いかがでしたか？

地中海沿岸の国々と日本の食文化は、近年日本が欧米化しているとはいえ、やはり違いますが、どちらも共通しているのは意外と質素、というところではないかと思います。

素材を生かす、といいましょうか。決して派手なものではありませんね。

そして「適量」ということも大切だと思います。

バランスのよい食事も食べ過ぎては毒になります。

また楽しんで食べることも、大事ではないでしょうか。

イメージは”イタリアのマンマ”。

地中海⇒イタリア⇒陽気⇒マンマ、という連想ですが。

結局、あれが良いこれが悪い、と細かく分けるのではなく、まずは自国の文化に立ち返り、本来の食文化を見直して実践していくのが、妊活にとっても、それ以前の健康維持にとっても大切なのではないかと思います。

▼参照：
松林秀彦（生殖医療専門医）のブログ
☆地中海型の食事で妊娠率アップを！

日本不妊カウンセリング学会認定　不妊カウンセラー　松村恭子