こんにちは。神戸の老舗妊活サポート専門ショップ「ながいきや本舗」店長兼不妊カウンセラーのマツムラです。
ようこそ、妊活ブログへ!
ぜひ、今回も最後までお付き合いくださいね。
リプロダクションクリニック大阪の松林秀彦先生のブログを、よく拝見しています。
毎回、エビデンスや臨床に基づくアドバイスや豊富な論文紹介で、他の不妊治療専門ドクターも参考にされているとか。
それほど、信頼されているということでしょう。
今回もその中で、さりげに「お!」という情報がありましたので、ご紹介させていただこうと思います。
世界で最も妊娠率の高い方法は?
それはずばり「人工授精の時間から36時間前にブセレキュアを用いて、人工授精と排卵の時間を合わせる方法」。
この方法は、欧州で一般的に行なわれている方法だそうです。
もともと人工授精は、排卵と精子が入るタイミングが同じ時に、妊娠率が最も高くなるとされています。
ブセレキュアとは
「ブセレキュア」は点鼻薬で、その主成分は、「ブセレリン酢酸塩」というもので、GnPH(ゴナドトロピン放出ホルモン)誘導体ペプチドです。
※ペプチド・・・タンパク質の仲間。タンパク質が分解され細かくなったもの。
通常、ブセレキュアを反復投与して、脳の下垂体のGnPH受容体を連続的に刺激すると、その受容体数の減少が起こり、下垂体の感受性が低下しゴナドロトピン及び性ホルモンの産生や分泌が抑制されます。
つまり、性ホルモンの分泌を抑え、卵巣機能あるいは精巣機能を抑えるのです。
通常、子宮内膜症や子宮筋腫、中枢性思春期早発症などの治療に使われますが、体外受精の際には、卵子の発育をコントロールするために、長期にわたり使されます。
人工授精の場合、排卵に合わせるために、単発的に使用します。
メリットとしては、単発で使用するので副作用も少ないことと、点鼻なので注射に比べて楽なことが上げられます。
ただし、最初の点鼻から1時間後に再度点鼻、つまり、人工授精の36時間前と35時間前の合計2回、点鼻することが必要となります。
参考: リプロダクションクリニック大阪 松林秀彦先生のブログ 2017.1.15【Q&A1336 36歳、第二子希望】