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妊娠を決めるのは、あのホルモン

hCG」を聞いたことがありますか?

今回はこのhCGが主役です。

「hCG」は”human chorionic gonadotropin”の略で、日本語では「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」「ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン」と言います。

hCGは妊娠を維持しようとするホルモンで、受精卵が子宮内膜に着床して直ぐに、妊娠中に子宮内の胎盤をつくる絨毛の栄養細胞で産生され、その後の妊娠維持を促進する、妊娠の維持に重要な役割を果たします。

hCGの主な役割は次のとおりです。

・プロゲステロン(黄体ホルモン)の産生を促し、妊娠6~8週までの妊娠維持に促進的に働く
・胎児精巣に対する性分化作用(妊娠4ヶ月頃に起こる男の胎児の性分化に重要な役割をもっている)
・母体の甲状腺を刺激する

hCGは妊娠5週ころから急カーブで増え、妊娠10週ころにピークになります。その後は急激に減り続け、15,6週を過ぎ20週になるころには、落ち着いてきます。
妊娠検査薬はhCGが受精卵が子宮内膜に着床して産生されることを利用しています。
妊娠検査薬は尿のなかに含まれるhCGホルモンに反応し、規定値よりもhCGホルモンが多く含まれると陽性反応が現れます。

クリニックでの妊娠の早期診断も、血液中のhCGを測定し判断します。
不妊治療中の場合、検査の時期は排卵(採卵)から16日目頃が適切です。移植から数えると4分割なら14日目頃、8分割なら13日目頃、胚盤胞移植なら11日目頃が適切とされています。
なお、超音波で妊娠(胎嚢)を確認できる状態は、通常hCGが 2000 mIU/ml以上とされています。

hCGはつわりを引き起こす主な原因とも言われています。

hCGが嘔吐中枢へ刺激することでつわりを引き起こすという説があり、つわりの症状は一般的に、hCG分泌が落ち着き胎盤が完成される妊娠16週までに消失します。

 

 

 

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