こんにちは。神戸の老舗妊活サポート専門ショップ「ながいきや本舗」店長兼不妊カウンセラーのマツムラです。
ようこそ、妊活ブログへ! 今回もぜひ最後までお付き合いくださいね。
今回のテーマは「運動と妊娠力」について。
適度な運動は、バランスのよい食生活や休息(睡眠)とともに、健康で長生きするための3つの柱とされています。
そして、健康であることは、妊娠しやすいからだを作る上での土台となるもの。
その面ですでに、運動と妊娠しやすさは密接な関係がある、と言えますが、ならば運動すればするほどいい、激しい運動ほどいいのでしょうか。
運動は激しいほど良い?
興味深いデンマークの研究があります。
3628名のデンマーク人女性を対象に日頃の運動について、2ヶ月に1回、1年間、もしくは妊娠するまでアンケートを実施しました。
穏やかな運動として、ウォーキングやゆっくりとしたサイクリング、ゴルフ、ガーデニングなど、激しい運動として、ランニングやスピードを意識したサイクリング、エアロビクス、水泳などを挙げ、この1週間に「全くしない、1時間未満、1時間、2時間、3~4時間、5~6時間、7~9時間、10時間以上」の8段階で回答してもらいました。
その結果、穏やかな運動の時間が長くなればなるほど、妊娠するまでに要した時間が短くなり、激しい運動の時間が長くなればなるほど、妊娠するまでに時間が長くなることがわかりました。
激しいほど効果がある、ということではないようです。
体重と運動強度
太りすぎが気になる時、減量に効果があるのは食事と運動です。
◎肥満度別にみると、BMIが25以上では、穏やかな運動か激しい運動かに関わらず、妊娠するまでに要する期間が短くなりました。
◎イラン・オルーミーイェ大学の研究では、運動習慣のない男性は、週に3-5回の運動を始めると3ヶ月から半年で精液所見が改善されました。
また運動は、中程度の強度で継続する方法が、高強度の強度の運動よりも効果的であることが明らかになったと報告がありました。
いずれにしても、BMIが25以上の場合は減量した方がよくて、そのためには、中程度の強度の運動を継続して行うことが良さそうです。
「適度」な運動の程度は、人によって違うので一概に「これがいい」とは言えませんが、少なくとも、穏やかにからだを動かす習慣は、男女とも妊娠しやすいからだの土台を作る大きな要素といえます。
国立成育医療研究センターは、プレコンセプション(将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うこと)として
「適正体重の維持に積極的な運動は欠かせません。血流がよくなり、筋肉量が増えることで代謝も高まります。
運動はこころの状態にも良い影響を与えます。
とし、週150分の運動を勧めています。
一日20分か・・・と思うとちょっとハードルが高くなるので、まずは少しずつ。
車を使うのを止めて歩いたり自転車に乗ったり、ご夫婦で景色を見ながらお散歩したり、など2人で楽しくできることから始めてみませんか?
3つの運動スタイルの妊娠させる力への影響:無作為比較対照試験
国立成育医療研究センター プレコンノート