こんにちは。神戸の老舗妊活サポート専門「ながいきや本舗」の店長兼不妊カウンセラーの松村恭子です。
ようこそ、妊活ブログへ!今回も最後までお付き合いくださいね。
今回は「卵巣の腫れと子宮」についてです。
卵巣が腫れると着床率は落ちる?
先日「卵巣が腫れ気味なんですが、その場合着床率は低くなりますか?」というご質問をいただきました。
いろいろ調べましたが、卵巣が腫れることで着床率そのものが低下する、という論文や臨床は見つけられませんでした。
ただ、卵巣が腫れる、つまり卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の発症や重症化の恐れがある場合の移植は、そのまま新鮮胚を移植することはしないで、受精卵は凍結し、OHSSのリスクがなくなった時に改めて移植をしましょう。
なぜ凍結胚移植?
一般排卵誘発治療でも、体外受精や顕微授精のための調節卵巣刺激でも、排卵を誘発するhCG製剤が使われることがありますが、このhCGが、排卵後の黄体や卵胞に作用して腹水を招く活性物質を発生させることが分かっています。
hCG製剤の作用は5~7日間、それが過ぎればOHSSの症状は徐々に良くなっていきます。
ただ、その後すぐに新鮮胚を移植して妊娠すると、胎盤から多量のhCGが生産されますので、OHSSは重症化してしまいます。
なので、OHSSが疑われる場合や発症した場合は、採卵後受精させたら凍結し、改めて移植をした方がよいのです。
からだの異変には注意を
なお、OHSSは、重症になると様々な合併症を来たし、とても危険な状態になる場合があります。
早期に発見して対応できれば大丈夫ですし、薬剤によるOHSSは原因となった薬を中止することにより、改善することが多いので、採卵のための不妊治療中に「おなかが張る」、「はき気がする」、「急に体重が増えた」、「尿量が少なくなる」などの症状がある場合は、速やかにドクターに連絡して下さい。
監修:日本不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー 松村恭子
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ながいきや本舗店長で日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラーの松村と申します。
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