こんにちは。神戸の老舗妊活サポート専門「ながいきや本舗」店長兼不妊カウンセラーの松村恭子です。
ようこそ、妊活ブログへ！
今回もどうぞ最後までお付き合いくださいね。

さて、今回は妊活に大切な栄養素について。

他のコーナーでも書いているかと思いますが、つい先日もご質問を頂戴したので、ここでまたシェアさせていただきますね。

Q：葉酸以外で妊活で必要な栄養素はありますか？

基本は、どんな栄養素も妊活にとって重要です。

なぜなら、多数の栄養素が本体であるからだの健康を支え、健康なからだであることこそ、妊活の基本となるからです。

ただ、たくさんある栄養素の中でも、どうしても不足しがちになるものがありますので、それは意識して摂る必要があるでしょう。

例えば、ビタミンD。

ビタミンDは骨形成を助ける栄養素として知られていますが、最近は妊活分野でも注目を集めています。

ビタミンDは卵子の卵膜細胞の中にもあって、細胞分裂に重要な役割を果たしています。

ビタミンDが足りないとAMHの値が低い、という結果も出ています。

このように、卵巣機能や卵胞の発育には必要な栄養素です。

ビタミンDは紫外線に当たることで皮膚で合成されるますが、近年の暑さで美容対策にほとんどの女性がUVカットをされます。

それが全ての原因ではありませんが、やはりビタミンDの体内量は減っている傾向にありますので、お食事やサプリメントでしっかり摂ることが必要ですね。

後は、ビタミンCやEの抗酸化力です。

つまり、抗酸化＝活性酸素の予防・除去です。

酸素は人間が生きていく上で必須ですが、余分な酸素は細胞を錆びさせてしまい、それが老化へとつながります。

卵子も精子も子宮内膜も細胞でできていますので、活性酸素の攻撃にさらされてしまうと、とたんに老化してしまいます。

なので抗酸化作用は非常に大切です。

さらに活性酸素は、生活の乱れやストレスなどでからだに負担をかけてしまうと、発生しやすくなります。

なので日ごろから、抗酸化作用の高いビタミンCやEをお食事やサプリメントで補うと良いでしょう。

Q：なぜ妊活中は葉酸の摂取が必要なのですか？

葉酸は、摂取していると妊娠しやすくなる、というよりも、赤ちゃんの健康なからだつくりのために妊娠前から摂取が必要な栄養素です。

妊娠を予定している女性は、妊娠の1ヶ月以上前から葉酸をサプリメントとして400μg（食事性葉酸の場合には800μg）程度を付加して摂取することで、赤ちゃんの先天異常（神経管閉鎖障害）を予防することができるとするデータがあり、厚生労働省が葉酸摂取を推奨しています。

つまり、いつ妊娠しても良いように、妊活中は必ず葉酸を摂取しておいた方が良いのです。

また葉酸は、細胞の増殖、分裂、DNAの合成、造血などにとって必要とされるビタミンBの一種です。

欠乏すると貧血、動脈硬化などの症状が出ることもあります。

よって、妊娠中も授乳中も葉酸は、お食事にプラスして摂ることが必要となります。

回答の中で少し申し上げましたが、妊活に必要な栄養素はこれと、これと、これと・・・というものではなく、からだを作る多数の栄養素すべてが、妊活にとって重要な栄養素、と言えます。

なぜなら、健康なからだ＝妊娠しやすいからだとなるからです。

例えば、エネルギーを作るために適度な糖質は必要ですし、コレステロールもホルモンの材料ですので適度に必要です。

その他、ビタミン類、ミネラルもからだを構成するには欠かせません。

他にもたくさん栄養素は存在し、それら栄養素の関係性は相互作用です。

ある一つの栄養素がからだの機能を作ったり維持したりしているわけではなく、多数の栄養素が複雑に絡み合って、人間のからだを支えているのです。

なので結局は、栄養素を単体で考えるのではなく、多数の栄養素をバランスよく摂取することが一番大切。

日々の生活の中で、この栄養素を摂ろう、というよりも、三食の食事のバランスが取れているか、に注目していただきたいと思います。

監修：日本不妊カウンセリング学会認定　不妊カウンセラー　松村恭子