こんにちは。神戸の老舗妊活サポート「ながいきや本舗」店長兼日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラーのマツムラです。
今回もこのブログをお読みいただき、本当にありがとうございます!
生殖医療が日進月歩であることは、皆様よくご存知だと思います。
ただ正直、技術の進歩に伴い、体外受精や顕微授精「信仰」という考えが広がっているようにも思います。
特に年齢を考える場合。
なので、検査の後いきなり体外受精を勧められた・・・というお話も、よく伺います。
でも本当にそれでよいのでしょうか?
いきなり体外受精をしないとダメなのでしょうか?
まずはタイミングや人工授精じゃいけないのでしょうか?
今回は、治療の選択について少し考えてみたいと思います。
体外受精や顕微授精でないとだめなのか?
先日、日本不妊カウンセリング学会の講座で、現役のクリニックの先生がこのような問題提起をされました。
「結論から言うと、それはカップルのからだの状態にもよるしなにしろ、お二人の人生設計や経済状態にもよるので年齢が気になる場合も、必ずしも体外受精でないとだめ、顕微授精でないとだめ、というわけではありません。」
確かに、人工授精は体外受精に比べて妊娠率は低いけれど、からだへの負担や経済的負担ははるかに軽いです。
また、人工授精も数回行うと、体外受精に匹敵する妊娠率が得られる、というデータも出ています。
40歳以上でAMHの値が低くても、人工授精で妊娠が成立するケースも少なくありません。
ただ、だからと言って、安易にタイミング法や人工授精に時間を掛けすぎて、いざ体外受精にステップアップしたときには、体外受精での妊娠も難しくなってしまう・・・という事態は避けなければいけません。
よって、どの治療をするか判断するために、以下のようなチェックや検査が大事になってきます。
不妊治療を始める前にしたい4つのこと
私は、最低限、以下の4つの項目をチェックしていただきたいと思っています。
1)とにかく早く妊娠したいのか?
2)経済的な計画を含め育児および夫婦自身の人生を考えた人生設計を、夫婦で話しているか?
3)からだの状態は?
肥満(BMI25以上)、慢性子宮内膜炎、ストレス、運動不足、喫煙、流産、血圧、食事内容
4)妊娠できる状態であるかどうかを観る不妊治療検査は受けたか?
血圧
HOMA-R検査(インスリン抵抗性検査)
中性脂肪
総コレステロール
月経中のFSH、LH、エストラジオール、プロラクチン
卵管造影
フーナーテスト
黄体ホルモン
AMH
子宮鏡検査(月経後)
子宮超音波検査(着床時)
精液検査
精子不動化抗体検査(フーナーテスト結果不良時)
自分達夫婦はこれからどうありたいのか?
でもこの中で一番大切なのは、実は1)と2)かもしれません。
つまり、自分たちが二人が「子供を持つ」ということを、どう思っているか。
そして、子供をどう育てたいか。
今だけを見るのではなくて、未来にわたる人生設計をどう組んでいるか。
できるだけ早く子供が欲しいのなら、体外受精の方がいいかもしれません。
からだにできるだけ負担をかけたくなければ、タイミングや人工授精。
経済的にもムリはしたくない、というのならタイミングや人工授精。
治療法は、お薬の種類を含めると、実は本当にたくさんありますがその選択は、からだの状態だけでなく、お二人の考え方を反映させたものであってほしいと私は思います。
監修:日本不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー 松村恭子
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ながいきや本舗店長で日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラーの松村と申します。
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