妊娠はするが、妊娠22週未満で妊娠が終わってしまう流産が2回以上続いたり、1回以上の妊娠10週以降の死産(子宮内胎児死亡)などがあった場合、不育症に該当します。
ただし不育症には、妊娠反応は陽性になるがその他の検査では妊娠が確認できず次の月経が来る化学流産は含まれない、とされています。
不育症の検査は、血液検査により、抗リン脂質抗体、血液凝固に関わる物質、甲状腺機能異常、糖尿病の有無、夫婦それぞれの染色体異常の有無、子宮奇形などを調べます。
それに対する治療法は、大きく分けて、内分泌(ホルモン)療法、子宮奇形手術、抗凝固療法の3つがあります。
厚生労働研究班が集計したデータによると、不育症の原因の割合は、子宮形態異常7.8%、甲状腺異常6.8%、両親のどちらかの染色体異常4.6%、抗リン脂質抗体症候群10.2%、凝固因子異常7.2%、プロテインS欠乏症7.4%ですが、半数以上が原因不明です。
なお不育症でなくても、一度の妊娠で流産する確率は10~15%、その約%60は胎児の偶然的な染色体異常が原因と言われています。
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