森山正康
出身地 | |
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神戸市 | |
趣味 | |
ゴルフ、SUP、読書 | |
仕事上心がけている事 | |
昨日と他人は変えられない、明日と自分は変えられる。 過去を悔やんでも仕方がないので前向きに感謝の気持ちで! |
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座右の銘 | |
仕事は踊るように楽しく! |
● 自己紹介
ながいきや本舗のこと、自分のことを少し紹介させていただきます。
株式会社ロングライフは創業1995年、阪神大震災の前年です。
神戸市中央区で独立開業しました。
当初は鍼灸、マッサージ師による在宅ケア派遣を目的としてスタート。
在宅ケアシステムロングライフの誕生です。
寝たきりのご老人などのご自宅に鍼灸、マッサージ師を派遣して在宅でのマッサージ、リハビリなどを行っていました。
ところが1年も経たずに神戸は阪神大震災。
患者さんの自宅に伺うどころではなくなり在宅ケアは断念、医療機器輸入の許認可を取得。
鍼灸針の輸入を始める傍ら1997年、アメリカで発売されたレディーフリーという、排卵日を目で見て確認するための顕微鏡の日本総代理店となるチャンスを得ました。
● |
不妊に関わるきっかけになったこと |
日本での商品名はレディデイ。
排卵期の唾液の結晶構造を見る口紅型の顕微鏡で、使い捨てではなく、何度でも使用できることからたくさんのお客様にご購入いただきました。排卵期には唾液の結晶構造がシダ状になります。いわゆるシダ状結晶ですが、子宮頸管粘液と同じ変化を起こします。
つまり、普段はシダ状結晶は見えず、排卵期にだけシダ状結晶が出てくる、その変化を観察することで排卵期を予測するという仕組みです。こういう顕微鏡がアメリカにあると知ったきっかけは、新聞か雑誌のニュースだったと思いますが、恥ずかしながら1997年当時の私は排卵期を見ることがどのようなメリットがあるのか、正直に申しますと全く理解をしていませんでした。
ところが、販売を始めると全国から
「赤ちゃんができなくて困っている」、「二人目の妊娠がなかなかできない」「基礎体温を毎日計るのは結構大変」という、お手紙やメッセージを相当数いただきました。1000通を超えていたと思います。
そこでようやく世の中にこんなにたくさん赤ちゃんのできない悩みを抱えている人たちがいるということを初めて知ったのです。使い方のお問い合わせ、観察の仕方など、あっという間にご相談の記録は電話帳何冊分もの厚さになりました。
● ながいきや本舗のオープン
このような商品をご紹介していくことも不妊当事者のお客様のお役に立っているのかもしれない。
だったらもっと多くの情報、知識を身につけてさらに多くの方のお役に立てないか…
そんな思いで2001年にインターネットの普及とともにネットショップながいきや本舗をオープン。
会社がロングライフなのでながいきや本舗。単純なネーミングです。
(とても不妊サポートの専門店とも思えませんが!)
それ以来、不妊サポートの専門店としてサプリメントや医療機器の販売やレンタル事業を続けています。
知識習得のためにスタッフとともに不妊カウンセリング学会には数年間継続参加し、毎回たくさんの情報を頂いて帰っています。
カウンセリングの講義だけではなくドクター、看護師、胚培養師、鍼灸師、薬剤師など先生方の講演、発表や卵子提供、里親制度その他不妊だけではなく出生にまつわる多くの事柄を学んでいます。
不妊サポートの専門店としては15年以上になりますが、最近男性の方のご注文が増えてきました。
以前は奥様がご主人のためにといった感じで本当にたまにご注文があった程度でしたが、最近はご本人自らのご注文や、逆に奥様のためにとご注文をされる方もいらっしゃいます。
サンマットやイソラなどを奥様へのプレゼントとしてご依頼をいただいて、プレゼント包装をすることもあります。そんな時にはもうスタッフ一同感心、感動です。
不妊の原因は男女半々と盛んに言われますので、男性の方の当事者意識も上がってきているのでしょうか。
ところが、とかく男性不妊については「男のプライド」や「沽券に関わる」などと、少し本質とずれたような意見が目についているようにも感じます。
また、不妊治療はどうしても女性のものというイメージもあって、男性の役割も見えにくいのかなとも感じます。
二人で一緒に考えて、一緒に頑張ることができれば理想だなと思っています。
● 最後に
私事ですが、2014年の春に家内を癌で亡くしました。
癌の当事者家族として1年半を過ごし、願いは叶わず残念な結果となりましたが、今となってはその時の大きな喪失体験もお客様のお役に立てられないかと思っています。
正しい情報の探し方や病院選びにも色々と苦労しました。私たち家族のためを思ってくださるアドバイスのされ方に感じる違和感や、笑顔の励ましを受け止めきれない余裕のなさに対する自己嫌悪、なんの助けもできない無力感、小さな希望と大きな絶望の繰り返し。
仕事には支障のないようにと、気を使いましたがながいきや本舗スタッフの心遣いで何の心配もなく病院通いもできました。スタッフの助けがなければ、会社の経営にも支障が出たかもしれません。
治療してくださった先生方や、ホスピスの皆さん。本当にたくさんの支えがあって過ごすことができた貴重な時間でした。周囲の支えは本当にありがたく感謝の気持ちでいっぱいです。
結果はどうあれ感謝の気持ちで終われたことは自分にとっては大きな救いとなっています。
私の経験は不妊当事者の皆様方とは全く違いますが、どうすればお役にたつか考え続ければその経験も生かされるのではないかと思っています。
ながいきや本舗に関わるすべての人たちが「幸せになること」、のために微力ですがこれからも励んで参ります。
森山正康
● 自己紹介
ながいきや本舗のこと、自分のことを少し紹介させていただきます。
株式会社ロングライフは創業1995年、阪神大震災の前年です。
神戸市中央区で独立開業しました。
当初は鍼灸、マッサージ師による在宅ケア派遣を目的としてスタート。
在宅ケアシステムロングライフの誕生です。
寝たきりのご老人などのご自宅に鍼灸、マッサージ師を派遣して在宅でのマッサージ、リハビリなどを行っていました。
ところが1年も経たずに神戸は阪神大震災。
患者さんの自宅に伺うどころではなくなり在宅ケアは断念、
医療機器輸入の許認可を取得。
鍼灸針の輸入を始める傍ら1997年、アメリカで発売されたレディーフリーという、排卵日を目で見て確認するための顕微鏡の日本総代理店となるチャンスを得ました。
● 不妊に関わるきっかけになったこと
日本での商品名はレディデイ。
排卵期の唾液の結晶構造を見る口紅型の顕微鏡で、使い捨てではなく、何度でも使用できることからたくさんのお客様にご購入いただきました。排卵期には唾液の結晶構造がシダ状になります。いわゆるシダ状結晶ですが、子宮頸管粘液と同じ変化を起こします。
つまり、普段はシダ状結晶は見えず、排卵期にだけシダ状結晶が出てくる、その変化を観察することで排卵期を予測するという仕組みです。こういう顕微鏡がアメリカにあると知ったきっかけは、新聞か雑誌のニュースだったと思いますが、恥ずかしながら1997年当時の私は排卵期を見ることがどのようなメリットがあるのか、正直に申しますと全く理解をしていませんでした。
ところが、販売を始めると全国から
「赤ちゃんができなくて困っている」、「二人目の妊娠がなかなかできない」「基礎体温を毎日計るのは結構大変」という、お手紙やメッセージを相当数いただきました。1000通を超えていたと思います。
そこでようやく世の中にこんなにたくさん赤ちゃんのできない悩みを抱えている人たちがいるということを初めて知ったのです。使い方のお問い合わせ、観察の仕方など、あっという間にご相談の記録は電話帳何冊分もの厚さになりました。
● ながいきや本舗のオープン
このような商品をご紹介していくことも不妊当事者のお客様のお役に立っているのかもしれない。
だったらもっと多くの情報、知識を身につけてさらに多くの方のお役に立てないか・・
そんな思いで2001年にインターネットの普及とともにネットショップながいきや本舗をオープン。
会社がロングライフなのでながいきや本舗。単純なネーミングです。
(とても不妊サポートの専門店とも思えませんが!)
それ以来、不妊サポートの専門店としてサプリメントや医療機器の販売やレンタル事業を続けています。
知識習得のためにスタッフとともに不妊カウンセリング学会には数年間継続参加し、毎回たくさんの情報を頂いて帰っています。
カウンセリングの講義だけではなくドクター、看護師、胚培養師、鍼灸師、薬剤師など先生方の講演、発表や卵子提供、里親制度その他不妊だけではなく出生にまつわる多くの事柄を学んでいます。
不妊サポートの専門店としては15年以上になりますが、最近男性の方のご注文が増えてきました。
以前は奥様がご主人のためにといった感じで本当にたまにご注文があった程度でしたが、最近はご本人自らのご注文や、逆に奥様のためにとご注文をされる方もいらっしゃいます。
サンマットやイソラなどを奥様へのプレゼントとしてご依頼をいただいて、プレゼント包装をすることもあります。そんな時にはもうスタッフ一同感心、感動です。
不妊の原因は男女半々と盛んに言われますので、男性の方の当事者意識も上がってきているのでしょうか。
ところが、とかく男性不妊については「男のプライド」や「沽券に関わる」などと、少し本質とずれたような意見が目についているようにも感じます。
また、不妊治療はどうしても女性のものというイメージもあって、男性の役割も見えにくいのかなとも感じます。
二人で一緒に考えて、一緒に頑張ることができれば理想だなと思っています。
● 最後に
私事ですが、2014年の春に家内を癌で亡くしました。
癌の当事者家族として1年半を過ごし、願いは叶わず残念な結果となりましたが、今となってはその時の大きな喪失体験もお客様のお役に立てられないかと思っています。
正しい情報の探し方や病院選びにも色々と苦労しました。私たち家族のためを思ってくださるアドバイスのされ方に感じる違和感や、笑顔の励ましを受け止めきれない余裕のなさに対する自己嫌悪、なんの助けもできない無力感、小さな希望と大きな絶望の繰り返し。
仕事には支障のないようにと、気を使いましたがながいきや本舗スタッフの心遣いで何の心配もなく病院通いもできました。スタッフの助けがなければ、会社の経営にも支障が出たかもしれません。
治療してくださった先生方や、ホスピスの皆さん。本当にたくさんの支えがあって過ごすことができた貴重な時間でした。周囲の支えは本当にありがたく感謝の気持ちでいっぱいです。
結果はどうあれ感謝の気持ちで終われたことは自分にとっては大きな救いとなっています。
私の経験は不妊当事者の皆様方とは全く違いますが、どうすればお役にたつか考え続ければその経験も生かされるのではないかと思っています。
ながいきや本舗に関わるすべての人たちが「幸せになること」、のために微力ですがこれからも励んで参ります。