こんにちは。
2001年より妊活サポート専門ショップとして活動している「ながいきや本舗」の店長の松村恭子です。
日本不妊カウンセリング学会認定の不妊カウンセラーとして、また妊活アドバイザーとしても活動しています。
昨日お電話で、お二人目の妊活についてお尋ねがありました。
お一人目のお子さんは今10ヶ月で、授乳が続いているとのこと。
でも年齢が気になって・・・ともおっしゃっていました。
既にご存知かと思いますが、授乳期間中は妊娠しにくいと言われています。
なので、年齢が気になって早くお二人目の妊活を始めたいとお考えの場合は、断乳されたほうが妊娠はしやすいのですが
赤ちゃんが欲しがれば、やっぱり母乳をあげてあげたいし、子育ての方針、というのもあるでしょう。
特に母乳がたくさん出る場合、断乳は実はなかなか難しいもの。
でも本当に授乳中は妊娠の可能性はないのかしら?という疑問が湧いてきましたので、ここで改めて、母乳と妊活についておさらいしたいと思います。
なぜ母乳が出る間は妊娠しにくいの?
母乳が出るメカニズムで重要な役割を果たしているのが、プロラクチンというホルモンです。
プロラクチンは、脳下垂体から分泌されていて、乳腺刺激ホルモンとも呼ばれます。
このホルモンは、妊娠中から分泌が高まり、乳腺を発育させます。
そして出産後は、さらに分泌が高まって乳汁の分泌を促します。
逆に、プロラクチンの影響で卵巣機能は抑制されて、無排卵・無月経の状態が続きます。
また、性的衝動も減退させます。
なので、妊娠しにくいのです。
母体と新しいを守るためのからだの仕組み
どうしてプロラクチンが分泌されると、無排卵になるのか?
それはひとえに新しい命と母体を守るためです。
想像してみましょう。
まだ赤ちゃんがお乳が必要な時期に、ママが妊娠してしまったら?
妊娠によって母乳の出が止まってしまいます。
なぜなら、妊娠に必要なエストロゲンはプロラクチンを抑制するからです。
そうなると、赤ちゃんを育てることができません。
また、お腹の中でもう一人の子供を育てながら、母乳を出して赤ちゃんを育てる、なんてことは、母体の体力が持ちません。
母体の危機です。
それは母体の生存本能はもとより、命をつなぐという種を守る本能にもそむきます。
つまり、すべては「命をつなぐ」という動物の本能のためです。
もちろん今はミルクがありますから、そういう問題はないのかもしれませんが、もともとの人間のからだの仕組みは、このように自分のからだを守るため、新しい生命を守るために、機能的に作られています。
母体と生まれてきた赤ちゃんを守るためのプロラクチン。
だからプロラクチンが分泌している間は、妊娠しにくいのですね。
授乳中は絶対妊娠しない?
たくさん母乳が出るときは、排卵も抑制され、ちゃんとした生理も来ない場合が多いので、妊娠しにくい状態です。
ただ、母乳の期間も終わりかけで、母乳の量も減ってきた頃には、授乳をしていても排卵している可能性が高くなります。
よってそういう場合は妊娠は可能です。
次のお子さんが早く欲しい明確な理由が特にないのであれば、急いで断乳することはありませんが、
早く授かりたいと強く希望される場合は、授乳期間を決められて早めに妊活に入られる方がいいかもしれません。
また費用面から考えると、タイミングや人工授精など比較的費用がリーズナブルな方法は、断乳せずともトライしてみても、逆に時間の無駄にならないかもしれませんが
体外受精や顕微授精など、費用がかかる治療においては、できるだけ無駄は押さえたいところなので、断乳してから始められた方がいいでしょう。
たくさん母乳が出る状態の場合は、プロラクチンの分泌を抑える作用のある薬で断乳することもできるそうです。
また、断乳後2ヶ月待って生理がみられない場合は、ぜひ病院で相談してみてください。
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ながいきや本舗店長で日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラーの松村と申します。
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