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多嚢胞性卵巣症候群と腸内環境は関係する

多嚢胞性卵巣症候群 (PCOS)は、15歳頃から発症し女性の20〜30人に1人の割合でみられます。

排卵障害の原因となるため、なかなか妊娠しづらくなります。

また、妊娠後も妊娠合併症の発症頻度が高く、お腹の赤ちゃんへの影響も懸念されています。

この多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と、腸内細菌叢の乱れが関係するという研究結果が報告されています。

・PCOのモデルマウスを使った実験で腸内細菌の多様性が低下する。

・PCOSの原因の一つの「高アンドロゲン(血中の男性ホルモン値が高い)状態」が、腸内細菌叢の異常と関連していることが実証され、アンドロゲン(男性ホルモンの総称)が女性の腸内細菌叢を調節している可能性がある。

・PCOSの原因の一つとして、お腹にいる時の胎児期の高アンドロゲン曝露によって成長過程の腸内細菌叢形成に異常が生じ、その結果、卵巣病態と代謝異常などの複合的な異常から成る病態であるPCOSが発症することが考えられる。

 

このように、腸内細菌叢の乱れ、すなわち腸内環境の乱れが、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を引き起こすリスクとなることが明らかになっています。

特に最後にあるように、母親のおなかの中にいる時にすでに腸内細菌が乱れる素地ができてしまうなんて、驚きです。

つまり赤ちゃんの健康を願うならば、妊娠前から母親は腸内環境を整えることが大切ということ。

自分の多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)のため、未来の赤ちゃんの健康のため、腸内環境を整えていきましょう。

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