PQQをご存知でしょうか。
最近、妊活の新しい光として注文されている「成分」です。
PQQとは?
PQQとは、正式名称を「ピロロキノリンキノン」と言う補酵素です。
補酵素とは、読んで字のごとく「酵素を補う」成分。
私たちは日々、生きていくために必要なものを代謝したり、食べものを消化したり、栄養を吸収したりしています。
それは酵素の働きによるのですが、その酵素の働きをサポートするのが「補酵素」です。
PQQは、体内でエネルギーを作り出すミトコンドリアに存在し、母乳や納豆、豆腐、緑茶、ピーマンなどの食品にも含まれています。
ただ、食品に含まれるPQQはとても少なく、さらに体内では作ることができないため、サプリメントで摂取することがすすめられています。
PQQの特長は?
PQQの一番の特長は、抗酸化作用です。
また、ミトコンドリアがエネルギーを作り出す反応を助ける働きもあります。
さらに最近では、広島大学とロート製薬の共同研究によって、PQQが卵巣内の卵(卵胞)の成熟をサポートすることが確認されています。
そのため、高度生殖補助医療(ART)のサポートとして利用しているクリニックも多くあります。
卵子の質向上サポートへの期待
卵子は排卵するまで、顆粒膜細胞に包まれ、その細胞に守られて成熟していきます。
その顆粒膜細胞の中にミトコンドリアがいて、顆粒膜細胞のエネルギーを作ってくれています。
と同時に、活性酸素が発生しています。
この活性酸素が増えすぎてしまうと、逆にミトコンドリアのエネルギー産出力が落ちてしまい、結果、顆粒膜細胞の機能が低下し卵子の発育や質が悪くなると考えられます。
そこでミトコンドリアの反応を助けるPQQを摂取することで、卵子を包んでいる顆粒膜細胞のミトコンドリアの働きを促して、より質の良い卵子を育てられるのではないか、と期待されています。
精子の質向上サポートも期待
PQQは精子のサポートも期待されています。
精子の一番の大敵は活性酸素です。
酸化ストレスの高い精子は、卵子との受精率や受精卵が育つ確率が下がる原因となるため、抗酸化力の高いPQQを摂ることで、質が改善し妊娠できる力が高まることが期待できます。
コエンザイムQ10との相性
コエンザイムQ10も補酵素の一つで、ミトコンドリアでのエネルギー産生のサポートや高い抗酸化作用を持っています。
PQQと違うのは、PQQが水溶性であるのに対し、コエンザイムQ10油溶性であるJこと。
PQQとコエンザイムQ10との相性は抜群で、この二つを組み合わせると、作用点が異なるため、ミトコンドリア活性化や抗酸化作用の相乗効果が認められます。