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「血流をよくすれば、不妊治療のさまざまな問題が改善されます」【卵巣のお話】

こんにちは。神戸の老舗妊活サポート専門ながいきや本舗の店長兼不妊カウンセラーの松村恭子です。

ようこそ、妊活ブログへ!今回もぜひ最後までお付き合いくださいね。

今回も引き続き「血流をよくすれば、不妊治療のさまざまな問題が改善されます」。
その第二弾です。

卵巣は冷蔵庫

前回お話したとおり、血液には二種類あり、そのうち、代謝物や二酸化炭素を回収して心臓に向かう静脈は、心臓から出て栄養素やホルモン、酸素を運ぶ動脈と比べて
冷たい血液です。

大切な卵巣は、その冷たい血の静脈の上にあります。
動脈はその奥ですので、冷たい血の方が卵巣のすぐそばを通ります。

つまり、卵巣はつねに静脈によって冷やされる環境にあるのです。

よって血流が滞ると、卵巣に栄養素やホルモンがいきわたらないだけでなく、冷たい血が滞留するということですから、まるで冷蔵庫のようにずっと冷やされつづける、ということになります。

冷やされ続けると、やはり卵巣の機能は低下して、中の卵胞も育たない、ということになります。

足先の冷えが卵巣を冷やす

もうひとつは手先、足先の冷えです。

指先や足先には毛細血管が多く集まっています。
毛細血管の血流は、動静脈吻合や前毛細血管括約筋といった弁のようなものでに調節されていて、寒冷刺激を受けると収縮して血流が悪くなります。

ですので、継続的にストレスや寒冷刺激を受け続け収縮状態が続くと、再度毛細血管が拡張するのに時間がかかってしまい、「冷え」を感じるようになります。

これがいわゆる冷え性の原因ですが、指先や足先には毛細血管が多く集まっているため、特に冷えを感じる部分となります。

そして足先が冷えると、今度は足の裏の静脈と足の甲の静脈が冷やされ、冷やされた血液が太ももにある大腿静脈と合流して、骨盤の中にある外腸骨静脈となって心臓に戻っていきます。

この冷えた血液が集まった外腸骨静脈は、左右の卵巣の近くを通りますから、結果として卵巣を冷やす原因になるのです。

卵巣の環境は左右違う

ご存じの通り、卵巣は左右に一つずつあり、どちらもそのすぐ上を静脈が通っていますが、実は左右で静脈の流れ方が違います。

なので、左右の卵巣の環境も違ってきます。

右の卵巣静脈はダイレクトに一番太い下大静脈にスムーズに流れ込みますが、左の卵巣静脈は下大静脈にダイレクトに流れず、少し距離がある腎臓から出る腎静脈に複雑に合流した後、下大静脈に流れ込みます。

この左の静脈の複雑な経路のために、左の卵巣静脈はうっ血を起こしやすく、そのため、より左の卵巣の方が環境が冷えやすい環境にあるといえるのです。

 

 

正直、卵巣がこんなに冷える環境にあるとは、全然知りませんでした。

特に卵巣がある骨盤内は、男性と比べ、卵巣や子宮など女性の方が収まっている臓器が多く、そのため女性の方がより一層血流が滞りやすい地帯。

昔から「冷えは女性の大敵」といいますが、その理由はこのようなところにあったのですね。

 

今回はこれでおしまいです。

卵巣を冷えから守らなくては、と強く思っていただけたかと思います。

次回第三弾は、子宮についてのお話です。
どうぞ次回もお楽しみに!!

監修:日本不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー 松村恭子

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