88歳の現役婦人科医 野末悦子先生に女性の健康を聞<その3> | ながいきや本舗妊活情報サイト

ドクターインタビュー

88歳の現役婦人科医 野末悦子先生に女性の健康を聞<その3>

Q:ながいきや本舗にいただいたご相談です。

「夏に妊娠反応があった時は、基礎体温もいい感じだったのですが、その後流産してしまい、基礎体温もその時より0.3~0.4℃前後、低温期も高温期も低くなってしまいました。からだの変化なのか、冬になり気温が下がり冷えているからなのか・・・・。
特に日中足先がとても冷えます。家事と仕事で忙しく、運動不足は自覚していますが、体温アップや冷えの改善に何かいい方法はありますでしょうか?」

流産は初期であっても、ホルモンを産生する胎盤が脱落するので、その後のホルモンバランスに影響し、結果、自律神経が乱れて足先が冷えやすくなります。
その解消として、足を中心に運動をすることをおすすめします。ウォーキングだけでなく、例えば、足首を回したりつま先立ちなどでも、効果がありますよ。
運動する時間がとれないのなら、血流改善効果が認められた医療機器を使うのも、一つの手だと思います。

Q:最後に、妊活中の方に応援メッセージやアドバイスをお願い致します。

周囲からのいろいろなプッシャーにさらされて、心が痛んでおられる妊活中の方をよくお見受けします。
どうぞご自分を責めないでいただきたいと思います。
また、副反応が強い薬を服用することもあると思いますので、治療については、主治医の先生ときちんとお話してくださいね。
できたら不妊治療は、卵子の新鮮なうちに早めに始められた方がいいのですが、長い年月と費用をかけて、それでも結果が出ない時は、気持ちを切り替えることも必要でしょう。
治療の際には、からだの力を緩めましょう。それは、卵巣と子宮を緩めることにつながります。
例えば、卵管造影でつまりが見つかることもありますが、それは緊張による一過性のつまりの可能性もあります。
からだを緩める方法としては「吸う息は鼻から3秒、吐く息は口から10秒」の呼吸法をおすすめします。

そして、セックスを楽しんでください。そのために雰囲気を作ったり場所を変えたりするもの良いと思いますよ。

とにかく、リラックス。これが大切です。

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