こんにちは。神戸の老舗妊活サポート専門ショップ「ながいきや本舗」店長兼不妊カウンセラーのマツムラです。
ようこそ、妊活ブログへ!
どうぞ今回も最後までお付き合いくださいね。
先日、「ながいきや本舗の葉酸サプリ」のモニターを募集したところ、大勢の方のお申込を頂戴しました。
その際、葉酸についていろいろご質問をいただいたのですが、中でも多かったのが「葉酸は流産防止にもなりますか?」というご質問でした。
今回はそれにお答えしようと思います。
葉酸は流産防止にもなるか?
結論から申しますと、はい、なります。
それはなぜか?
まず一つが「葉酸の摂取量が多いと流産のリスクが低下する」という報告です。
その報告は、アメリカのハーバード大学が実施した、女性看護師対象の大規模疫学調査「看護師健康調査Ⅱ」で、1992年から2009年にかけて過去に流産歴のない看護師女性11072人・総妊娠数15950回を対象に、妊娠前の葉酸の摂取量毎の流産率を比較したところ
- 妊娠前から葉酸を摂取していた女性の流産率は、有意に低い
- 最も流産率が低いのは、サプリメントから葉酸を摂取していた女性群
- 葉酸を摂取していないグループの流産リスクを1とすると、葉酸サプリメントを最も多く摂取したグループの流産リスクは8に低下した
という結果となりました。
つまり、葉酸を多く摂取した方が流産のリスクが低下する、ということです。
でも、どうしてなのでしょうか?
葉酸とホモシステイン
葉酸を摂取すると流産のリスクが低下する理由は、葉酸がアミノ酸の代謝にも関わっているためです。
葉酸濃度が低下すると、悪玉アミノ酸と呼ばれている「ホモシステイン」の濃度が高まります。
この「ホモシステイン」の濃度の上昇は、胚の生育障害や早産、流産のリスクが上昇することが知られています。
つまり、葉酸レベルが低下し、ホモシステイン濃度が上昇すると、胚の正常な発育が阻害されるリスクが高くなり、それが早産や流産につながってしまうのです。
妊活豆知識「葉酸の摂取」は妊娠前からでご説明したように、妊娠前から葉酸を摂取する第一の目的は「胎児の神経管閉鎖障害のリスク低減」にあります。
しかし葉酸はそれだけではなく、流産のリスクも低減する作用があることがわかりました。
そうなると一層、葉酸の必要性が高まりましたね。
妊活、つまり、赤ちゃんがいつ来てもいい準備をすることでもあります。
受け入れ態勢を整えて、おなかの中から健やかに育てるためにも、ぜひ葉酸の摂取は続けましょう。