こんにちは。神戸の老舗妊活サポート専門ショップ「ながいきや本舗」店長兼不妊カウンセラーのマツムラです。
ようこそ、妊活ブログへ!今回もぜひ最後までお付き合いくださいね。
さて今回のテーマは「卵管造影検査」。
と言っても、「卵管造影検査とは?」については、こちらの用語集で説明しておりますので、ご参考いただくとして・・・・
▼用語集: 卵管造影検査
今回お伝えしたいのは、卵管造影検査で使用する造影剤を油性にした方が、造影検査後の妊娠率が高くなる、という発表です。
オランダ・アムステルダムの「VU University Medical Center」の研究グループが、「THE NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE(NEJM)」に発表したところによると
オランダの27の病院で不妊治療中の1,119人の女性を対象に、子宮卵管造影時に油性造影剤を使用する557人と水溶性造影剤を使用する562人に分けて卵管造影検査を行い、その後カップルに妊娠指導または女性に対する子宮膣内精子注入を行った。
そして、6カ月以内の妊娠継続率を調査した結果、妊娠継続率は水溶性では29.1%、油性では39.7%となり、出産率は水溶性では28.1%、油性では38.8%と明らかな差が見られたという。
このように、卵管造影検査で油性の造影剤を使った方が、その後の妊娠継続率も出産率も有意に高くなる、ということです。
卵管造影剤を油性、水性どちらを使うかは、クリニックやドクターの方針によって選ばれますが、
◎ 油性は体への刺激が少なく痛みが少ないことが多い
◎ 油性造影剤の方が造影能力に優れていて、翌日もからだに残り卵管の通りの評価ができる
という面から、油性造影剤を使うクリニックが多いです。
一方、水性の造影剤はその日に尿として体外に排出されますが、油性の造影剤は油性であるため生体組織に吸収されにくく、長時間腹腔内に残留したり異物性の炎症を起こしたりすることもあるので、あえて油性の造影剤を避けるクリニックもあります。
▼参照:
卵管造影検査の使用薬剤によって妊娠率に差
Oil-Based or Water-Based Contrast for Hysterosalpingography in Infertile Women
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ながいきや本舗店長で日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラーの松村と申します。
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