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妊活ブログ:男性の検査を考える

こんにちは。神戸の老舗妊活サポートショップ「ながいきや本舗」店長兼不妊カウンセラーのマツムラです。

ようこそ、妊活ブログへ!

今回もぜひ最後までお付き合いくださいね。

今月の初め、日本不妊カウンセリング学会の養成講座に出席して、勉強してまいりました。

私が当学会認定不妊カウンセラーになったのが、2013年6月ですから、今年で丸4年となります。

この養成講座は、”養成”と銘打っていますが、既に不妊カウンセラーになった者たちのフォローアップの研修でもあります。

年に2回、6月と10月に開催され、不妊カウンセラーの受験資格を得るためには、この養成講座に少なくとも3回出席しないといけないので、私の場合、すでに11回は出席しているということ!

実は、この不妊カウンセリング学会養成講座には、2009年秋から、それも毎回、一回の欠席もなく!参加しているので、数えてみたら、11回どころではなく16回!!

おそらく2009年からの皆勤賞は、私くらい・・・

でも、それだけ内容の濃い講座。毎回毎回、その道のトップランナーの専門家達が登壇され、最新情報を教えてくれるので、本当に勉強になります。

・・・と前置きが長く、熱く(!)なりましたが、やっと本題に。

今回お伝えしたいのは、精子問題について。

今回の不妊カウンセリング学会の養成講座でも、精子について取り上げられていました。

その中で、特に関心が高かったものを、一部ご紹介いたしますね。

1.精液検査には精子濃度、高速直進運動精子、奇形率など様々な指標がありますが、どの指標が最重要なのでしょうか?

ドクターの見解もさまざまで、基準値を設定することが難しいのですが、少なくとも、精子濃度は1,500万/ml、全体の運動率は50%以上、そのうち高速直進運動精子は30%以上、良好形態精子は1割以上を期待しますし、やはりどの所見も均等に存在してほしいところではあります。

しかしあえて考えるとすれば、治療によって重要順位が微妙に違います。

人工授精 : 精子濃度>高速直進運動精子>良好形態精子

体外受精 : 高速直進運動精子>精子濃度>良好形態精子

顕微授精 : 良好形態精子>高速直進運動精子>精子濃度

こう見ると、いずれの治療でも「高速直進運動精子」は重要なようですね。

やはり、高速でまっすぐ進む=元気が良い精子、ということなのでしょうか。

2.人工授精、体外受精、顕微授精のそれぞれの適応となる精子濃度はあるのでしょうか?

精子濃度が100万/ml以下の場合は、顕微授精の適応となると考えられます。

ただ、精子数が多くても受精障害と考えて、顕微授精に進むケースもありますので、一概には言えない難しい問題です。

3.自宅で採精してクリニックへ運ぶ場合の最適な方法は?

季節にもよりますが、容器を紙や布で巻いてバッグに入れて運ぶとよいでしょう。

研究によると、室温、37度、42度の環境で運んだところ、有意差はなかったというデータもあります。

ただ、運ぶ時間は一時間以内が望ましいです。

人工授精や体外受精に比べて、顕微授精の場合は、少なくとも良好な精子が一個あればよいので、以前ほど精子数は問題にしなくなりましたが、精子が射出後、体外環境に存在することにより、酸化ストレスを受けて核や細胞質にダメージを受けるリスクがあります。

よって、顕微授精であっても、短時間に処理をするほうが望ましいです。

なお、射出された精液に、別に用意した体温程度に温めた、Hepes-培養液(血清入り)を加えて持参するほうが、より良いと思われます。

また、自宅で採精する場合は、手指などを消毒し、コンドームや潤滑油のようなものは使用しないようにしましょう。

以上ですが、クリニックによって診断や指導が違うので、まずは主治医の先生の指導に従ってくださいね。

そこで疑問が生じた場合は、できたら先生に直接聞いてみましょう。

なかなか難しい場合は、後で看護師さんに聞いたり、看護師さんに「後で電話します」と、疑問点をまとめてメモを渡すといいかもしれませんね。

くれぐれも、ネットを検索しすぎて逆に訳わからなくなって不安・・・ということにならないように!

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