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妊活ブログ:テロメアを伸ばしてからだ作り

こんにちは。神戸の老舗妊活サポート専門ショップ「ながいきや本舗」店長兼不妊カウンセラーのマツムラです。
ようこそ、妊活ブログへ!今回もぜひ最後までお付き合いくださいね。

さて今回のお話は「テロメア」。

おそらく聞いたことはあるのではないでしょうか。

もしくは、ガッツリ知っているとか?

先日もNHKのクローズアップ現代プラスで「生命の不思議“テロメア”健康寿命はのばせる!」として取り上げられていましたが、テロメアは老化に大きく関わっているとして、今大変注目されています。

テロメアの研究により、2009年にはエリザベス・H・ブラックバーン博士がノーベル生理学・医学賞を受賞されています。

このテロメア、実は妊活にも関係があるのです。

それでは早速見ていきましょう。

テロメアとは

テロメアは、細胞の染色体の末端にあるたんぱく質の構造体で、染色体末端を保護する役目をもちます。

参考記事:Wikipedia

○の部分がテロメアです。

テロメアは、テロメラーゼという酵素によって伸びるのですが、残念ながらテロメラーゼの活性は加齢とともに減少してきます。

そうすると、テロメアも細胞分裂のたびに短くなって縮んでいき、一旦減ると新たな細胞ができなくなります。

それが、テロメアが老化に関わるゆえん。

よってテロメアは「命の回数券」と言われています。

テロメアが短くなる原因

テロメアを短くさせ減らしてしまう原因のひとつは、やはり加齢です。

しかしそのスピードは、同じ年齢であれば皆同じ、というわけではなく、個人差があります。

その個人差を生み出しているのが、主に「ストレス」。

つまりストレスが、テロメアを短くさせ減らしてしまう一番の原因なのです。

テロメアを伸ばす方法がある?

最新の研究で、テロメアを伸ばす、つまり前述のテロメラーゼという酵素を活性化させる方法が発見されました。

それが以下の項目。

○ 瞑想

○ 有酸素運動

○ 野菜・豆類・魚・海藻類中心の食事

○ 7時間以上の睡眠

○ 友人やパートナーなどとの良好な関係を保つこと

このように、昔から多方面にわたり健康のために大切だとされてきた「日常生活」が、テロメアにとってもやはり大切。

つまり、やはり健康=老化防止のためには日常生活の重要性が再認識された、というわけです。

サプリメントで伸ばせるか?

現在、アメリカでも日本でも、テロメラーゼのサプリメントが販売されています。

しかし、テロメラーゼ発見者である、前述のエリザベス・H・ブラックバーン博士は、サプリメントの摂取に否定的です。

理由は

・ まだまだ長期的に試用されていない。

・ 逆にテロメラーゼが過剰になると、特定のがんのリスクを高めてしまうことになる。

からということです。

安易にサプリメントに頼ることは危険のようです。

それよりも日常生活でできることをやった方が、安全でかつ経済的ですので、続けやすいですね。

妊活とテロメアの関係

リプロダクションクリニック東京・大阪の松林秀彦先生のブログによると、妊娠もテロメアとかかわりがあるようです。

卵丘細胞のテロメアが卵子の質に関連

タバコによるテロメア短縮の卵子への影響

これらによると、卵丘細胞のテロメアが長いほど良い卵であり良い胚になり得るし、異常卵の多くはテロメアが短かったということです。

精子とテロメアの関係

精子とテロメアの関係には、卵子とは違う興味深い面があります。

精子は、年齢によってテロメアの長さが短くはならず、むしろ、際限なく分裂でき長くなることがわかっています。

それゆえに、短くなると精子形成に障害を来たすリスクがあるということです。

なお、出産時の父親の年齢が高いほど子どもの白血球や精子のテロメアが長くなります。

これは不思議な現象ですね。

・父親が高齢になると子どもの精子のテロメアが長くなる

もちろん、老化も妊活もテロメアだけではなく、いろいろな要素が関わっているので、テロメアだけ伸ばせばいい、というわけではありません。

でもテロメアを伸ばすためには、食事・運動・睡眠・ストレス軽減が有効だと分かったことで、結局は、老化防止も妊活もやはり日常生活が重要であることが立証されたのではないかと思います。

参照:
クローズアップ現代プラス 

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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