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妊活ブログ:体外受精だけでなく妊娠のチャンスを逃さない

こんにちは。神戸の老舗妊活サポート「ながいきや本舗」店長で不妊カウンセラーのマツムラです。

ようこそ、妊活ブログへ!ぜひ今回も最後までお付き合いくださいね。

このブログを読んでくださっている方の多くは、体外受精や顕微授精をされているかと思います。

体外受精や顕微授精は、からだの外で人間の手で卵子と精子を受精させて、それを子宮に戻す方法。

性交渉、タイミング法、人工授精よりも偶然性が低いため、妊娠率も、例えば人工授精一回あたり10-20%のところ、体外受精は20-40%と高めです。

よって最近は、タイミング法や人工授精をせずに、すぐに体外受精を希望される方も増えているようです。

ただ、体外受精や顕微授精は、その排卵誘発が自然周期であれば毎月できますが、アンタゴニスト法やロング法などの卵巣刺激法の場合は、2-3ヶ月間を空けた方が良いので、毎月行うことが難しくなります。

しかし、妊娠率を上げるためには、回数も大切。

つまり、妊娠するための行為や機会をできるだけ増やす、ということが、妊娠率を高める一つの方法となります。

では実際はどうしたらよいでしょうか。

体外受精だけ?しっかりタイミングもとろう!

もし今回の体外受精が陰性に終わった場合、刺激法によっては、次の採卵や体外受精が2ヶ月先になります。

その間何もしない、という選択ももちろんありますが、それでは妊娠できる機会を逸してしまうことにもなりかねません。

よって、その間性交渉を行いましょう。

性交渉による妊娠の確率が一番高いのは「排卵日の2日前」です。

ただ排卵日は、事前にきちんと「確定」させることはできません。よって「排卵日の2日前」も、あくまでも予測日であり、その日だけ性交渉をしても「実際は2日前は違う日だった」ということが、多いにあります。

よって、生理終了付近から排卵日と思われる日まで、だいたい一週間程度でしょうか、その間は、なるべく多く性交渉を行いましょう。

できれば毎日、無理なようでしたら2日に一回。

昔は「精子が薄まらないよう、なるべくためて」と言われていましたが、今は「精子は毎日作られるので、ためずにまめに射精した方がよい」とされています。

精子をためてしまうと、活性酸素が発生し、それが精子を傷めてしまうからです。

いつもフレッシュであるよう、頻繁に性交渉を行いましょう。

たまごちゃんを戻す前にも仲良くする

子宮に精液が広がることで、子宮が免疫寛容状態になり、着床が促進される可能性があるので、胚移植前に性交渉を行いましょう。

なお、胚移植後については、リプロダクションクリニック大阪・東京の松林秀彦先生はブログで「着床期の性交は妊娠率を低下させる可能性がある」とし「胚移植までに1~2回性交し、胚移植後の性交は控えるよう」とおっしゃっています。

体外受精に全部頼り切らないで。

体外受精や顕微授精の間に人工授精を行うことも、妊娠のチャンスを最大限に広げるために有効です。

千葉県最大級の不妊治療専門クリニック「高橋ウイメンズクリニック」の高橋敬一先生は、ご自身のブログのなかで、顕微授精が2回陰性だった43歳の患者さんが、人工授精で妊娠されたことを報告されています。

そして、「体外受精や顕微授精をおこなっていても、その合間に人工授精をおこなうことは無駄ではない」、「少しでも妊娠する可能性をあげるためには、ARTであっても、それのみに治療を限定せずに、広く治療の可能性を探ることも縦横だと思います」とおっしゃっています。

卵管はちゃんと通っていますか?

とはいえ、卵管が詰まっていたら、性交渉での妊娠も人工授精での妊娠も難しくなります。

なので、卵管造影検査を行っておきましょう。

特に、油性の造影剤の使用で、その後の妊娠率が上昇することも知られていますので、油性造影剤での検査が望ましいです。

このように、体外受精や顕微授精の高度生殖医療に合わせて、性交渉や人工授精の一般不妊治療を行うことで、妊娠のチャンスを逃さず、妊娠率を上げることが可能です。

もちろん、その時その時のおからだの状態によって違います。妊娠率が上がるから、と無理をするのはよくありません。

おからだと相談しながら、また、主治医の先生の指導を仰ぎながら、フレキシブルに妊娠のチャンスをつかんでいただきたいと思います。

▼参照

松林秀彦(生殖医療専門医)のブログ

高橋ウイメンズクリニック 院長ブログ「こんにちは、高橋です!」

▼監修

日本不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー 松村恭子

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