こんにちは。神戸の老舗妊活サポート専門ショップ「ながいきや本舗」店長兼不妊カウンセラーのマツムラです。
ようこそ、妊活ブログへ!今回も、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
さて、今回のお題は「妊娠中のカフェイン摂取」について。
妊活中のカフェイン摂取については、こちらでお話しましたが、妊活中でも、コーヒーだったら1-2杯程度であれば問題はない、という結果がでていますが、では妊娠中は具体的にどうなのでしょうか?
それを調べていたら、「コーヒーにはカフェインが含まれているので、飲むと胎児に影響があると聞きました。本当ですか?」という質問に対して、東京都福祉保健局さんがわかりやすくまとめておられた記事を見つけましたので、ここで簡単にご紹介させていただきますね。
妊娠中のカフェイン摂取は胎児に影響を及ぼすのか?
実は日本では、妊婦さんのカフェイン摂取がどう影響するかのリスク評価を実施していません。
でも海外では、公的機関や国が、健康影響を検討し妊婦さんのカフェイン摂取目安量を定めています。
その一例です。
世界保健機関(WHO)
カフェインの胎児への影響については未確定だが、妊婦はコーヒーの摂取量を一日3~4杯までにすべき、としている。
英国食品基準庁
妊婦がカフェインを摂り過ぎると、出生児が低体重となり、将来の健康リスクが高くなる可能性があるとし、妊娠中は一日当たりのカフェイン摂取量を200mgに制限するよう助言。また、高濃度のカフェインは、自然流産を引き起こす可能性があることを示す証拠がある、としている。
カナダ保健省
カフェインを摂り過ぎると、不眠症、頭痛、イライラ感、脱水症、緊張感を引き起こすため、特に子供や妊婦、授乳中の女性に対して注意喚起を行っている。
また、子供の行動に及ぼすカフェインのリスクは高く、妊娠適齢女性の生殖に及ぼすリスクも高いことから、カフェインの悪影響が出ない一日当たりの最大摂取量について、4歳~6歳の子供は一日最大45mg、7歳~9歳の子供は一日最大62.5mg、10歳~12歳の子供は一日最大5mg、妊婦や授乳中あるいは妊娠を予定している女性は一日最大300mgまでとした。
オーストリア保健・食品安全局
妊婦及び授乳中の女性は、カフェインの摂取を控えるよう注意喚起を行い、一日当たりの摂取量が300mgを超えないよう勧告した。
韓国食品医薬品安全庁(KFDA)
カフェインの一日最大摂取量として、子供は体重1kg当たり2.5mg以下、大人は400mg、妊婦は300mgとした。
食品に含まれるカフェインの量
カフェインを多く含む主な食品
コーヒー 60mg/100ml
紅茶 30mg/100ml
煎茶 20mg/100ml
コーラ 36-46/355ml(一缶)
チョコレート 61mg/100g
ココア 8-10mg/100g
その他市販飲料のカフェイン含有量
緑茶 5-23mg/100g
ほうじ茶 9-15mg/100g
ウーロン茶 8-18mg/100g
ジャスミン茶 8-10mg/100g
麦茶 0mg
そば茶 0mg
妊活ブログ:妊活中のカフェインで「妊娠前あるいは妊娠中において、一日1-2杯のカフェインの摂取は、妊孕性にも妊娠の結果にも影響を与えないものと推測される」とご紹介しましたが、海外の機関や国が定めている量を考慮すると、妊活中や妊娠中は、一日のカフェインの量を200mgまでにとどめておいたほうがよい、と言えるかと思います。
ただ、東京都も言っていますが、からだに影響を与えるカフェインの量は個人差が大きいですし、毎日ずっと摂取しても健康に影響がでないと推定されるカフェイン量は、国内外含め、設定されていません。
そもそも「この食品にはカフェインが何グラム入っているの?」と毎回気にしていたら、食べられるものも食べられなくなりますし、ストレスになって、カフェインうんぬんの前に、からだを傷めてしまうかもしれません。
ここはざっくり、例えば、コーヒーだったら2杯まで、紅茶・緑茶だったら5杯まで、あとは麦茶やミネラルウォーター、とされてはいかがでしょうか。
参照:東京都福祉保健局 東京都食品安全FAQ