こんにちは。神戸の老舗妊活サポート専門ショップ「ながいきや本舗」店長兼不妊カウンセラーのマツムラです。
ようこそ、妊活ブログへ!
どうぞ最後までお付き合いくださいね。
さて今回は「妊活中のアルコール」について。
前回の「妊活中のカフェイン」同様、アルコールについても、妊活中や妊娠中の摂取についてはいろいろな意見がありますが、今回も、私が所属する日本不妊カウンセリング学会の養成講座で、現役ドクターから教えていただいたことをお伝えしようと思います。
参考になれば幸いです。
参考文献:
Optimizing natural fertility:a committee opinion
Practice Committee of the American Society for Reproductive Medicine in collaboration with the Society for Reproductive Endocrinology and Infertility
Fertil Steril.2013 Sep;100(3):631-637
一日2杯のアルコール摂取では不妊のリスクは上昇し、一日1杯未満であれば低下した
アルコール摂取は、女性の妊孕性に影響を与えるという、確かな根拠は示されていない。
一部の研究においては、飲酒はネガティブな影響を与えると報告しているが、アルコールは妊孕性を促進させるとの報告もある。
7,393名の女性を対象とした前方視的研究(※)で、一日2杯のアルコールを摂取した女性においては、不妊のリスクは上昇し、その相対比は1.59となったが、一日1杯未満の飲酒であれば、相対比は0.64と逆に低下した、と報告されている。
男性の飲酒は、精液所見にはネガティブな影響を与えないと報告されている。
※1杯=エタノール10グラム
※前方視的研究:調査研究することを決めて、その後に行われたことについて結果を検討すること。既に行われたことについてさかのぼって調査して検討する場合を後方視的研究という。
妊娠成立までの期間は、ワインを摂取している女性の方が、アルコールを摂取しない女性よりも短い?
自己報告に基づいた研究であるが、妊娠成立までの期間は、ワインを摂取している女性においては、アルコールを全く摂取しない女性よりも短縮する、というデータを得られている。ただし、イタリアで行われた調査では、アルコール摂取と不妊との間に相関関係は認められていない。
妊娠中のアルコール摂取は胎児発育などに影響を与える
アルコール摂取が一日2杯、つまり、エタノールが20グラムを超えるアルコールの摂取は、妊娠を試みている間は回避した方が良いと考えられるが、より少なめのアルコール摂取は、妊孕性にネガティブな影響を与えると示唆する根拠は限られている。
ただし、妊娠中のアルコール摂取は、胎児発育などにも影響を与えることから、飲酒は控えるべきである。
妊活中のアルコールについては、一日1杯程度にした方がいいようです。
目安としては以下の通りです。
アルコール度数5%のビール 500mL(1缶)
アルコール度数5%の缶酎ハイ 500mL(1缶)
アルコール度数12%のワイン 208mL(1/4本)
アルコール度数14%の日本酒 178mL(1合)
アルコール度数20%の焼酎 125mL
アルコール度数40%のウイスキー 62.5mL(ダブル1杯)
一週間に一度のお疲れさん!のために、また、週末のお楽しみ♪♪に、大切にとっておきましょう。
関連 : 妊活中のカフェイン
監修:日本不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー 松村恭子
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