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妊活ブログ:なぜ胚移植で子宮外妊娠が起こるのか?

こんにちは。神戸の老舗妊活サポート専門ショップ「ながいきや本舗」店長兼不妊カウンセラーのマツムラです。

ようこそ、妊活ブログへ!

どうぞ最後までお付き合いくださいね。

さて今回は、「マツムラのなぜ?ナゼ?シリーズ」(どんなシリーズ??)の中から「なぜ胚移植で子宮外妊娠が起こるのか?」について、お話したいと思います。

胚移植とはご存知の通り、卵子と精子を受精させた胚を手動で子宮に戻す治療。

「着床を確実に行うために子宮に胚を置くのに、どうして子宮以外のところに着床するの?」と、ふと思ったわけです。

結論から言うと、はっきりした理由はわからないのですが、胚は意志を持っているかのような印象を持ちました。

それでは、まずは肝心の「胚移植の方法」から確認したいと思います。

胚はどこに置かれるのか?

細かくはクリニックによって違いますが、一般的には「移植位置は子宮底部に近い子宮内腔の上方に移植する」ことが多いようです。

(子宮底部とは子宮の上の方。卵管に近い方ですね。)

位置は、子宮底部から1〜2cm手前が良い、とされているようですが、「子宮底から1〜2cm」のクリニックもあれば「0.5〜1cm」というクリニックもありま。
また、患者さんの状態によっても臨機応変に対応されているのだと思います。

子宮の上の方に移植する理由は、自然な形に則るため。

自然妊娠では、受精卵が卵管に運ばれて子宮内腔に入り、子宮内腔の上部に着床しますので、それを継承しています。

胚が動く?

一旦子宮内膜に置かれた胚は、そのままじっとしているのではなく、子宮の内膜や卵管が運動しているため、着床までの間に子宮腔内から卵管や腹腔内に移動することがあるようです。

☆こちらもご参照ください
妊活ブログ:卵管回帰説とは?

また、胚移植の際に注入する液の量が多いと、それらの一部が子宮から卵管内に入ってしまい、それとともに胚も卵管へ移動する、ということも考えられています。

それでも胚は、卵管の機能によって子宮腔内へ戻って着床しますが、クラミジアなどの性感染症の既往や卵管周囲の炎症・癒着など、卵管因子を持っている方が胚移植を行った場合、胚が子宮腔内へ戻ることなく卵管内にとどまり、子宮外妊娠を起こすことがある、とも言われています。

新鮮胚と凍結胚との違いは?

自然妊娠と体外受精の子宮外妊娠の発生率を比べると、体外受精の方が高いという結果が出ていますが、これは卵巣刺激や高濃度のエストロゲンが関与しているからではないか、と言われています。

また新鮮胚と凍結胚を比べると、凍結胚の方が発生率が低いのですが、これは、卵巣刺激をしない、通常のエストロゲン濃度である、ということで、子宮が着床にとってより望ましい環境となっているから、と考えられています。


もともと卵管の細胞は、胚を受け入れることができる構造となっているそうです。

私は「移植」「植」という漢字から、「畑に種を植え付ける」イメージを勝手に持っていたのですが、どうやらそうではなく、子宮内膜に「置く」という感じらしいですね。
そして胚も、置かれたらじっとしている訳ではなく、自由に動いたりできるということ。

とはいえ、「これ」という絶対的な理由が判明しているわけではありません。

人体と生命の謎と深さを、ここでも感じます。


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