こんにちは。マツムラです。今日は少し違った感じでお送りしたいと思います。
ながいきや本舗は妊活サポート専門ショップ。
私もご注文をお受けすると同時に、不妊カウンセラーをして妊活についていろいろなお話をお聴きしています。
「妊娠しました」というご報告をいただく傍らで「不妊治療を卒業します」というご報告もいただきます。
「不妊治療を卒業」には、ざっくり言うと「妊活をすべて止める」「クリニックでの治療を止める」という二つの意味があるように思います。
いずれにしても、大きな決断です。
そこに至るまでは、ご自身のいろいろな想いや葛藤があったでしょうしご夫婦の間でも様々なお話し合いがあったと思います。
妊活をしている間以上に、しんどかったかもしれません。
何かを決めることは、本当に大きなエネルギーが要ります。
私はまず「決めよう」と思われたことに敬意を払いたいと思います。
でも、もし私だったら例えば「今後妊活は一切しない」と決めても次の日になれば「これでよかったかな・・・」と迷いが生じるような気がしてなりません。
もちろん、それまでさんざん考え悩み旦那と喧嘩し、客観的な事実をつきつけられ、納得せざるを得ない事態を迎えてしまった、などさまざまな過程を経たはずですがそれでも迷う・・・そんな私が予想されるのですがでもこれは私だけでなはいと思うのですが、どうでしょうか。
だって、私は特別な人間ではないからきっとこんなふうに考える方も、多からずいらっしゃるのではないかなと思うのです。
そこで思い出したのは、NPO法人Fine の理事長であり不妊当事者である松本亜樹子さんの言葉。
ご著書の「不妊治療のやめどき」にも書いてありますが「私は妊活を止めたのではなく、妊活を”お休み中”なんです。」
「きっぱりと止めた方がいい」「ひっぱりたくない」「もう決めたんだ」という方もいらっしゃると思います。
私のように「一度は決めたつもりだったけど、まだ日々迷う」という方もいらっしゃるでしょう。
それはどちらが良いということではなく、考え方や対処の仕方は、ひとそれぞれです。
だから、一旦決めたつもりで迷っても、それは自然な思考の流れ。
「決めたつもりなのに、まだもやもやしてる・・・」という心持になっても、自分を責めることは、止めましょう。
「きっぱり止める」「いったんお休みと考える」自分の楽な考え方で捕らえてほしいと思います。
もう一つの卒業「クリニックでの治療を止める」それはつまり自分達での妊活は続ける、ということかもしれません。
それも一つの大きな決断です。
その場合、タイミングで妊活、ということになろうかと思いますができたら心がけていただきたいのは回数多く性交渉をする、ということです。
お互いの体力的な問題があって無理よ、とおっしゃるかもしれませんが、性交渉による妊娠の確率は若い世代でも一回あたり20%しかありません。
それでも回数を多くすれば、妊娠できる確率が高まります。
つまり若い世代は、卵子や精子の問題だけでなく、回数多くするから、ということで妊娠がしやすくなっているのです。
なので、自分達のできる範囲で結構ですから、できるだけ多く性交渉を行いましょう。
そのためには、性交渉を妊活としてだけ考えてしまうと、しんどいです。
もともと人間の性交渉は、生殖のためだけでなく愛情の確認や快楽の部分も大きいです。
そこをもっとつきつめる。
「セックスが楽しい」「セックスすると気持ちよい」「セックスでパートナーの愛情を感じることができる」そんなふうになるよう、お互い性交渉を工夫すれば、おのずと回数が増えると思います。
そしてもう一つ心に留めていただきたいのは「妊娠しやすい日は排卵予定日の2日前」ということ。
排卵日当日ではないのです。
ただ排卵日は正しく予測することが不可能なものですから結局は生理が終了するころから排卵日くらいまでの約一週間、できるだけたくさん性交渉をするというのが秘訣になります。
私は子供がいません。
それについては、今までいろいろと思うところがありましたし今でも考えることはありますがでは幸せでないか?と問われたらいえ、幸せですよ。とお答えできます。
やせ我慢でもなく、本心で。
今50歳になり、また女性として次なるステップに踏み出す世代でおそらく読者の方より少し前を行く者として言わせていただくと、本当に「子供がいたら幸せ。子供がいなくても幸せ。」と思うのです。
つまり、自分の幸せは「子供」だけでは決められない、「子供がいる、いないだけ」で構成されていないということです。
今はそう思えないかもしれませんがいずれは、そう思える日が必ずきます。
その決断が悩み苦しみ葛藤した末のものであるなら、なおさらです。
きっぱり止める、もよし。
いったんお休みと考える、のもよし。
一旦決めたはずだけど迷う、のもよし。
いずれにしても、そう考える自分を認めてあげてほしい。
そしてそれから、自分の「卒業」にあった道を進んでほしい、と思います。それが妊活とは全くかかわらない生活をする、自分達なりに妊活を続ける、クリニックで治療を再開する、など、どんな道であろうと、すべて貴重です。
子供がいても、いなくても幸せ。
決断後の迷いも、それは当然。
自分を許し、楽に、生きてまいりましょう。