妊活ブログ:卵子の質を上げる方法

不妊カウンセラーマツムラの妊活アドバイス

妊活ブログ:卵子の質を上げる方法

こんにちは。神戸の「島」(!)にある老舗妊活サポート専門ショップながいきや本舗の店長兼不妊カウンセラーの松村恭子です。

ようこそ、妊活アドバイスブログへ!ぜひ最後までお付き合いくださいね。

「卵子の質の問題だと思います、と言われた」、「高齢なので卵子の老化が気になります・・・」など、「卵子の質」について悩んでいらっしゃるお声を、本当に良くお聞きします。

確かに、卵子は生まれてからずっと増えることはなく、例えば40年間卵巣の中でずっと眠っていた卵子は、やはりそれなりのダメージを受けています。

では、卵子の質を上げる方法は皆無、ということなのでしょうか。

「卵子の質」ってどういうこと?

そもそも卵子の質とは何を指すのでしょうか。
卵子は、女性の体内の「卵巣」という器官の中にある、卵胞という「たまご」の中にある「核」のようなもの。
鶏の卵で言うと、卵胞が白身、卵子が黄身、でしょうか。
そして、その卵子の中には染色体があるのですが、その染色体の異常があると「卵子の質が悪い」ということになります。

卵子の染色体は23本あります。
卵子は、最後には卵胞の殻を破り、卵巣から飛び出て、そこから精子に出会うのですが、その卵巣から飛び出ることを「排卵」と言います。
卵子も細胞で出来ていて、それを「卵母細胞」と言うのですが、排卵するまでに、第一減数分裂、第二減数分裂という2回の細胞分裂を経て、中の染色体が23本となります。

この細胞分裂は一度に行われるのではなく、第一減数分裂の途中で停止します。
実は、自分達が生まれてきたときには、この第一減数分裂の途中で停止した卵子を、既に抱えているのです。
つまり「みかん箱の中にみかんがたくさんある」状態ですね。

そして、思春期になり生理が始まる=第一減数分裂の再開!なのですが、全部の卵子が一度に再開するのではなく、順番に再開していきますから、細胞分裂の停止期間が長い卵子もあれば、短い卵子もある、ということになります。

問題は、その長さです。
「みかん箱の中のみかん」も、早く食べたものは鮮度が良いし、最後のものは少し腐りかけ?ということもありますね。
卵子も同じで、細胞分裂停止期間が長いということは、保存状態が続くということ、つまり劣化しやすいということ.
つまり、いざ第一減数分裂が再開された時に「染色体不分離」という異常な現象が起こり、染色体異常が増加すると考えられています。

それが「卵子の質が悪い」です。

停止期間が長いということは、人間の場合「加齢」を指します。
このように、加齢とともに卵子の染色体異常の発生率が増加、それが卵子の質が落ちる、卵子の老化、なのです。

なにが一番悪いのか?

ただ、同じ年数停止していても、人によって、また卵子によって違います。
その違いはどこからくるのでしょうか。

卵子は発育の順番がめぐってくるまで、卵巣の中でずっと眠っています。

でももちろん生きているわけですから、卵巣の環境に左右されています。

例えば、ある商品がむき出しのまま工場に保管されていたとします。

保管期間が長ければ長いほど、傷んできますね。

その痛みの一番の原因は「酸化」です。

空気中の酸素に触れることで、だんだん錆びてきます。それが「傷み」。

卵巣で眠っている卵子も同じです。

ヒトが生命活動を行うためには、酸素が必要ですが、余分な酸素は逆に細胞を攻撃して傷つけます。

余分な酸素は、食生活、運動不足、過剰な運動や睡眠不足、ストレス、喫煙など、いろんな理由で発生します。

この余分な酸素を「活性酸素」と言い、ご多分にもれず、卵巣で眠っている卵子の細胞も攻撃対象になります。

眠っている時間が長ければ長いほど、卵子の細胞は酸化します。それが老化です。

つまり、卵子の質の低下の一番の原因は「活性酸素」、細胞のサビなのですね。

活性酸素を防ぐには

先程も少し申し上げましたが、活性酸素は

・ 食べすぎ
・ 過度なダイエット
・ 運動不足
・ 過剰な運動
・ ストレス 
・ 喫煙

などでたくさん発生してしまいます。

こうしてみると、そんなに特別なことではありませんね。すべて日常に根ざしたことです。

逆に言うと、バランスのよい食事、適度な運動、十分な睡眠、ストレス解消、禁煙を心がけていたら、そんなに活性酸素は発生せず、卵子をいためることもないのですが、このストレス社会、忙しい現代、なかなかそういった生活は送れません。

なので、そのような場合は、活性酸素を予防する「抗酸化作用」が高いサプリメントを利用することが、効率的と言えるでしょう

ミトコンドリアを元気にしよう

とはいえ、細胞の中に存在している「ミトコンドリア」というエネルギーを作り出す器官が元気なうちは、細胞は活性酸素の攻撃にも耐えることができます。

ただこのミトコンドリアも、年数や生活習慣などによって、だんだん機能が低下していきます。

こうして、ミトコンドリアがエネルギーをたくさん作れなくなると、細胞は活性酸素の攻撃に耐えられなくなり、細胞は更に弱っていくのです。

当然ながら、卵子の細胞も、しかり。

なので、卵子の質を下げないためには、ミトコンドリアを元気にすることも大切になってきます。

ミトコンドリアを活性化するには

ミトコンドリアを活性化するには

ミトコンドリアを活性化するには、やはり「バランスのよい食事、適度な運動、十分な睡眠、ストレス解消、禁煙」が大切。

特に「運動」と「空腹」は重要です。この二つで、ミトコンドリアが活性化されると言われています。

そして栄養では「コエンザイムQ10」が欠かせません。なぜなら、このコエンザイムQ10はミトコンドリアのえさになっているからです。

また、血流も大切ですね。ミトコンドリアは、体温が37度の時が一番働く、ということがわかっていますので、からだを冷やしたり、血行不良は大敵です。

コエンザイムQ10は役に立つ

実は、ミトコンドリアがしっかり働くと、同時に活性酸素が出てしまい細胞をやっつけにかかります。

ミトコンドリアは自分が作り出したものにやられる・・・なんて、切ないですね(涙)

これはからだの仕組みとして仕方がないことですが、やはりその活性酸素は予防したいもの。

こんな時にも、コエンザイムQ10が役に立つのです。

コエンザイムQ10は、ミトコンドリアのえさになりながら、ミトコンドリアが活性化することで発生する活性酸素をやっつける抗酸化作用の働きをします。

つまり、コエンザイムQ10は、両面からミトコンドリアを支えるのです。

卵子の老化を防ぐものは

卵子の老化を防ぐものは

ある不妊治療専門のドクターは、「卵子の質を上げる方法はあるのでしょうか?」という質問に対して「卵子の質を良くする方法は、サプリメントや食生活、生活習慣の改善を試みる程度としか申し上げられません。」と答えていらっしゃいます。

また、他の不妊治療専門医は、「胚盤胞まで育たない」という悩みに対して「活性酸素を除去するようなサプリメントで、卵巣の環境を良くするといいでしょう。卵子に含まれるミトコンドリアは成長とともに、5000個くらいから10万個くらいまで増えていき、これが受精・分割のエネルギーを作りますが、元気のないミトコンドリアが増殖すると、その後がうまく進まなくなります。」と警告しています。

卵子の老化を防ぐためには、まずは、抗酸化とミトコンドリア活性。

そのためには、日常生活を充実させながら、コエンザイムQ10などの抗酸化作用の高い成分を積極的に摂るとよいですね

▼参考
一般社団法人日本生殖医学会 Q20.加齢に伴う卵子の質の低下はどのような影響があるのですか?


妊活にまつわる疑問にお答えしたPDF冊子「はぴたまBOOK」を無料でご提供いたします

はぴたまBOOK

ながいきや本舗店長で日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラーの松村と申します。

このサイトを訪れて下さったあなたは妊活をはじめられたばかりでしょうか。

それとも、不妊治療専門クリニックに通院中ですか。

もしかすると、今から妊活を始めるかどうか、何をすればよいか、迷っていらっしゃるかもしれませんね。

皆様の妊活のヒントになるように、長年に渡って書きとめてきたブログから、人気の記事を集めました。まずはこの「はぴたまBOOK」をご覧いただき、確実な一歩を踏み出してください。

こちらから無料でダウンロードできます。(スマホでもお読みいただけます)

※頂きましたメールアドレスにメルマガ「ながいきや通信」をお送りさせて頂きます。

    お名前 ※必須

    例)ながいきや 花子

    メールアドレス ※必須

    例)info@long-life.co.jp

    関連記事

    1. 足もとで冷えとり
    2. 妊活ブログ:カラダが冷えると・・・
    3. 着床環境を整えるのは、「AglyMax(R)」だけです!
    4. NPO法人Fine祭りのご案内
    5. 着床前診断について
    6. 妊活ブログ:それでもまだ夜更かししますか?
    7. 膣も乳酸菌が大切
    8. イムバランス®が免疫不均衡による難治性不妊症に及ぼす影響を確認 …

    新着記事

    妊活ブログ

    貴月先生コラム

    こうのとり調査隊

    妊活手帳

    はぴたま

    方法

    はぴたまBOOK

    こうのとり図書館

    こうのとり川柳

    こうのとり調査隊

    PAGE TOP