こんにちは。神戸の「島」(!)にある老舗妊活サポート専門ショップながいきや本舗の店長で不妊カウンセラーの松村恭子です。
ようこそ、妊活アドバイスブログへ!
ぜひ最後までお付き合いくださいね。
今回は、最近いただいたご質問をまとめてご紹介!
改めて「そうだったんだ・・・」と、答える私が感じたこともあり、妊活って奥が深いな、と感じました。それでは少しずつですが、ご紹介しますね。
子宮内膜は厚すぎてもよくないの?
確かに、「着床のための理想の子宮内膜の厚さは8ミリ以上」と言われていますが実際は何ミリから何ミリ、という定義ははっきりしていません。
ですので、厚すぎるから妊娠しないということはありませんし、逆に、7mm未満の薄い場合でも、以前はほとんど妊娠しないとされていましたが、必ずしもそうではなく、妊娠される方もいらっしゃいます。
肝心なのは、子宮内膜の厚さというより、子宮内膜の状態が着床に適しているかどうか、が大切なのです。
なお、子宮内膜が異常に厚くなる、という症状はあります。
子宮内膜を厚くするエストロゲンの感度が高いことで、過剰に内膜が増殖する「子宮内膜増殖症」や、内膜ポリープや粘膜下筋腫などで内膜が分厚くなる、といったものです。
異常に月経が多い、不正出血がある、痛みがある、などの異常を感じる場合は、主治医の先生に相談しましょう。
それぞれ、子宮内膜組織を調べたり、子宮鏡検査をすることでわかりますし、それが着床の邪魔をしているようであれば、着床環境を整えるために、そうはや手術が行われることがあります。
受精卵にも「殻」があるの?
人の受精卵にも透明帯という殻があります。
受精した胚は、分割を繰り返し、胚盤胞という状態まで進みます。
そして最後に、胚はその間にできた透明帯から脱出し、子宮内膜にもぐりこむと、着床が成立します。
ただ、受精卵によって、この殻が厚かったり硬いことがあります。
年齢の高い人ほど、その傾向にあり、また、凍結保存した胚も透明帯が硬くなることが知られています。
透明帯が固くて、胚が透明帯を破るのに時間がかかると、子宮内膜に進入するタイミングが遅くなります。
そうすると、子宮内膜はすでに着床の準備を終えてしまっているため、タイミングがずれてしまって、せっかく胚が子宮内膜に到達しても着床できないのです。
このような場合の解決法として、アシストハッチングがあります。
アシストハッチングとは、胚を移植する直前に透明帯に小さな小さな穴を開け、胚が透明帯を破りやすくする技術です。
凍結胚の移植前には、すべてこのアシストハッチングを行っているクリニックもあります。
なお、透明帯はいずれにしても溶けてなくなるもので、赤ちゃんの一部にはなりません。
なので、透明帯に傷をつけても、赤ちゃんへの影響はありませんので、安心してください。
移植後は温めすぎてはだめなの?
移植後に関わらず「温めすぎ」ということは良くないですね。
暑くてしんどいのに、良いと思って我慢することは、移植した受精卵がどうなるか、というより、ベースとなる母体を疲れさせてしまうので、それが十分なホルモン分泌や新陳代謝を阻害して着床にはよくありませんし、それは妊活のためだけでなく、そもそも毎日の健康のためによくありません。
また「温めすぎ=移植した卵ちゃんが煮えてしまう」と、煮卵つくりのように想像されている方も多いようですが、それは都市伝説です。
もしもし、そんなことができるとしても、その前に母体の皮膚の方が焼け爛れてしまい、そこまでいかないでしょう。
「温める」というより、血流を良くする、ということが、着床にとって大切なのです。
移植された卵ちゃんと母体は、子宮内膜の血流によってコミュニケーションしています。
そこの流れが滞っていたら、必要な栄養もホルモンもお薬の効果も、卵ちゃんに渡っていない、ということになります。
からだが冷える、ということは血流が悪い、と表れですので、冷えを取るためにからだを温めることは大切ですが、目的は単に温めるではなく、血流を改善することにあります。
なので結論は「温めすぎはよくないが、血流は改善しよう」です。
今回はここまで。
毎日のお客様からのご質問が、私達の勉強です。
ぜひ貴方も、疑問に思っていること、不安におもっていることなどありましたら、ながいきや本舗までご相談くださいね。
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