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妊活ブログ:排卵誘発まとめ

こんにちは。神戸の老舗妊活サポート専門ながいきや本舗の店長で不妊カウンセラーの松村恭子です。

ようこそ、妊活アドバイスブログへ!ぜひ最後までお付き合いくださいね。

排卵誘発の目的は「卵子を育て、妊娠可能な良好な卵子を作り出すサポート」をすること。

現在、排卵誘発剤と排卵誘発法については、いろいろな種類がありドクターが患者様の状に応じて、オーダーメードで処方されています。

ただたくさんありすぎて、
その役割や目的などがわかりづらい・・・ということもあるのではないでしょうか。

そこで改めて排卵誘発法について、整理したいと思います。

排卵誘発剤の種類と目的

よく使われる薬剤は次のものがあります。

■ 卵子(卵胞)を育てるホルモン製剤で注射で投与するもの。
製品名:ゴナールF(FSH)、フォリスチム(FSH)、HMGフジ、HMGフェリング

■ 脳下垂体に働きかけ、FSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体形成ホルモン)の分泌を促進し卵胞成長を促す。経口投与。
製品名:セキソビット、クロミッド

■ 乳癌の治療に用いるアロマターゼ阻害剤がエストロゲンの酵素反応を抑制することから排卵誘発に応用する方法。
製品名:アリミデックス、フェマーラ

■ hMG/rFSH(注射薬)・rFSH(ペンタイプ自己注射) 
排卵誘発剤の経口薬で効果が認められない場合や、複数の卵胞成長を期待する体外受精の場合に使用
製品名:HMGフェリング(hMG製剤)、ゴナピュール(pureFSH製剤)、フォリスチム(rFSH製剤)、ゴナールエフ(rFSH製剤)

■ 卵子の排卵を促す薬剤(HOG製剤)
  製品名:HOGモチダ

■ 排卵を抑えたり卵胞の発育をコントロールする薬剤で点鼻薬(GnRHアゴニスト製剤) 
製品名:スプレキュア、イトレリン

■ 排卵誘発剤が効きやすいようにホルモンの調整を行う薬剤(GnRHアナログ製剤)
  製品名:スプレキュア(点鼻薬)、ナサニール(点鼻薬)、リュープリン(注射薬)

■ 排卵をコントロールしたりLHホルモンを抑制したりすることで、卵子が早く排卵するのを防止し、質の高い卵胞を成長させる薬剤
製品名:セトロタイド、ガニレスト

いろいろある排卵誘発法

ここでは、複数卵子排卵誘発法をご紹介します。

これは、排卵誘発剤によって卵子を複数個育て、それを採卵・凍結保存して卵子をストックする方法です。

■クロミッドーHMG法 
月経3日目からクロミッドを1日1錠、卵子が成熟しきるまで毎日服用します。
月経5日目から隔日でFSH/HMG製剤を投与します。最後の方だけセトロタイドを使用することもあります。
卵巣予備機能はあるが、卵巣反応が弱く卵胞発育が遅い方に効果的です。

■ ショート法
GnRHアゴニスト製剤の投与開始と同時に、HMG(FSH)を使用する方法です。
GnRHアゴニストの初期のFSH(卵胞刺激ホルモン)濃度を高める作用を利用した方法で、
発育してくる卵胞数が少ない方、卵巣機能が弱ってきた方に効果的です。

■ ロング法
HMGやクロミッドだけを投与すると、20-30%の割合で、排卵までの間でLHが過剰に分泌してしまい、卵子の発育に影響を及ぼしてしまいます。
それを避けるために、GnRHアゴニストを長期間使用することにより、このLHを抑えこみ、卵子が障害を受けずに発育できるようする方法です。
30-35歳の方に適用することが多いです。

■ ウルトラロング法
下垂体ホルモンが数ヶ月にわたって完全に抑制されている状態から、排卵誘発をスタートするので、月経開始前から注射をスタートします。
下垂体抑制はリュープリンやスプレキュアを使います。あとはロング法と同じです。
子宮内膜症や子宮腺筋症の方で、着床環境を整えるために行うことが多いです。

■ GnRHアンタゴニスト法
月経3日目からFSH製剤やHMG製剤を注射し、卵胞がある程度発育してきたらGnRHアンタゴニストを注射する方法です。
卵巣での早発排卵(卵子が妊娠に適した排卵の時期よりも前に排卵してしまう事)を 予防する目的で行われます。

抗ミュラー管ホルモン(AMH)値を参考に

このように、排卵誘発剤や誘発法は複数ありますが、実際は、FSH・LHの下垂体ホルモンや、エストロゲンやプロゲステロンの卵巣ホルモン、年齢、精子の状態、過去の治療歴などによって、おひとりお一人、その都度、ドクターが判断されます。

最近は、ショート法・ロング法を選択する際、抗ミュラー管ホルモン(AMH)値と年齢を参考にして決める場合が増えています。

AMHは、前胞状卵胞や小さな胞状卵胞でつくられるので、発育卵胞数を反映するものと考えられ、「残りの卵の数」を推測する基準となります。

なので、AMH値が高い(10-25pM/mL)と、まだ卵巣年齢が若い、つまり「卵子がたくさん残っているだろう」ということでロング法を、逆に、年齢に関わらずAMH値が低い(10pM以下/mL)とショート法を、選択する場合があります。

排卵誘発剤を一切使用しない方法もある

逆に「完全自然排卵周期法」という、排卵誘発剤を一切使用しない方法もあります。

通院回数が少ない、からだへの負担が少ない、連続周期採卵が可能、というメリットがある一方、採卵できる数は1個のため、それを受精させてもうまく分割しなければ移植キャンセルになり、また採卵からスタート、という可能性が高いです。また、空胞採取の可能性がある、といったデメリットもあります。

特に体外受精や顕微授精の場合、できるだけ多く採卵して胚盤胞まで育てるか、が鍵になります。

もちろんそこには、費用やからだへの負担、精神的な負担も関係してきますが、一概に自然排卵周期期が良い、誘発剤は心配、ということではありません。

ひとり一人、自分のからだの状態、気持ち、費用、どんな妊活にしたいか、など、いろいろな角度から検討して、治療方法を決めていく必要があるでしょう。

監修:日本不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー 松村恭子


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