こんにちは。
神戸の「島」(!)にある老舗妊活サポート専門ショップながいきや本舗の店長で不妊カウンセラーの松村恭子です。
ようこそ、妊活アドバイスブログへ!
ぜひ最後までお付き合いくださいね。
桜の開花も聞こえてきていよいよ春本番!
春分の日も過ぎ徐々に日も長くなって太陽の光がまぶしい季節になりました。
太陽の光(紫外線)によって体内に作られる栄養素がビタミンDでしたね。
今回は、このビタミンDと妊活について触れてみたいと思います。
ビタミンDが不足すると?
ビタミンDは、脂溶性で紫外線を浴びることにより体内に生成されたり日常の食事で摂取していきます。
ただこの近年の「美白ブーム」や紫外線による、しみ・しわなど肌の影響が認知されてきたりしてだんだん積極的に太陽の光を浴びなくなりそれによって、ビタミンD不足が叫ばれるようになりました。
ビタミンDが不足すると、どうなるのか?
X カルシウムが吸収できなくなって骨に悪い影響が出る、
X しみ・しわの原因となる
X アレルギーになる
X うつ病になる
X アルツハイマーの原因となる
など、いろいろな症状を引き起こしてしまうのですが、なかでもやはり妊活との関係が気になりますね。
ビタミンDと妊活
ビタミンDと妊活については
X ビタミンDの血中濃度が低いと、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)になりやすい。
◎ 卵胞のビタミンDの血中濃度が高いと、体外受精の妊娠率が高くなる。
◎ ビタミンDの血中濃度が高いほどAMHが高い。
◎ ビタミンDの血中濃度が高いほど精子の質が高い。
など、男性女性ともに、ビタミンDは妊活にとって大変重要な栄養素のようです。
適切なビタミンDの血中濃度は?
「血中25ヒドロキシビタミンD(25-OH-D) 」という食事からの摂取と紫外線による産生を合わせたもので
血液中のビタミンD代謝物の中で最も濃度が高く、ビタミン補充状態をよく反映するため、体内ビタミンDレベルの指標となっています。
この血中25-OH-Dの基準値は15-40ng/mlとされ10ng/ml以下だと、潜在性ビタミンD欠乏症であると判断されます。
特に、妊娠を望む女性、妊娠中、授乳中の女性は30ng/mlが一つの基準となり、それ未満の場合は、補充をすることが必要になります。
一日どれくらい摂ればいいの?
日本人のビタミンDの一日の目安は
成人5.5μg
妊婦さん 7.0μg
授乳中の女性 8.0μg
とされています。
ただ基準は血中濃度なので血中濃度が足りない分補給する、という考え方になります。
血中濃度を1ng/ml増やすのに2.5μg必要だと言われていますので例えば、血中濃度が25ng/mlで30ng/mlにしようと思うと単純に12.5μgの摂取が必要、ということになります。
紫外線をどれだけ浴びればいい?
紫外線を浴びることによって、ビタミンDを増やすことができますがいったいどれくらい当たればいいのでしょうか。
札幌・つくば・那覇の3つの地域で顔と両手を露出した状況で、5.5μg のビタミンDを産生するのに必要な時間を計ったら那覇では、冬季でもビタミンD産生が期待できるのですが12月の札幌では、正午前後以外ではほとんど期待できないとする結果となりました。
12月の札幌の結果に基づいて算出すると、晴天日に限定しなかった場合、正午では5.5μgの産生に94.7 分を要していたことから、正午前後の2時間日照を受ければ約7.5μgのビタミンDが産生されると考えられます。
その他の地域の12月の正午では
つくば・・・22.4分
那覇・・・ 7.5分
このように、日本国内においても差があるわけですが7.5分はまだしも、毎日2時間も浴びていられませんよね・・・
ビタミンDを増やすには?
日の光を浴びる以外のビタミンDを増やす方法をご紹介しましょう。
1)干ししいたけを食べよう
しいたけのエルゴステリンという成分は、日光に当たることによってビタミンDになります。
ですので、天日干しで作られた干ししいたけを食べるようにしましょう。
※機械で乾燥させたものはダメですよ!
2)油と一緒に摂ろう
ビタミンDは脂溶性ビタミンなので効率よく摂るのなら、炒め物や天ぷら、ドレッシングなどで、油と一緒に食べましょう。
3)サプリメントで効率よく
効率よく摂るには、ビタミンDサプリメントを利用するのが一番でしょう。
いかがでしたか?
ある産婦人科の先生も、妊婦さんにビタミンD不足が目立つとおっしゃっていました。
妊婦さんのビタミンD
X妊娠糖尿病
X妊娠高血圧
X細菌性膣症
X低出生体重児
のリスクが高まる、という結果も出ています。
命の誕生のためには、ビタミンDは重要な栄養素。
食べ物に気をつけたり、適度に日光浴をしてビタミンDが不足しないよう、気をつけましょう。
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