老化と血流

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加齢と血流の関係

「老化って?」

老化というと30代、40代では他人事のように感じるかもしれません。
老化と言ってすぐに気になるのはやはり見た目。お肌のしわ、シミ、脂肪の増加、筋肉の衰えと言ったところでしょうか。
ところが目に見えないところでは内臓だけでなく血管にも老化現象が起こってきます。

血管は加齢によって血管壁を作る細胞が繊維化し、血管壁が厚くなります。
これによりカルシウムが沈着、石灰化が起こることによって、弾力性を失い、脆くつぶれやすくなるのです。
また、多すぎる脂肪が血管壁に沈着することで高血圧の危険因子ともなり得ますので注意が必要ですね。

早い人でしたら30代からこれらの老化現象が起こって来ます。
最近のデータでは30歳を超えると年率0.3%~0.8%筋肉が減って行くと言われています。
加齢、老化は人ごとではありませんね。

「女性に多い冷え性」

男性は女性に比較して筋肉量が多いので冷えを感じる人は比較的少ないようですが、女性はもともと筋肉量が少なく自分の体で熱を作ることが苦手です。
現在のストレス社会の影響、また外気温の変動や冷房への対応、胃腸の不調などの原因による体の冷えが増加しています。
とりわけ足首から下は毛細血管も多くて脂肪も少なく冷えやすい構造になっているので足が冷たくて困るという方が多いのも仕方有りません。

「なぜ冷え性になるのか?原因を考えてみましょう」

冷え症とは体の隅々の毛細血管に温かい血液がスムーズに流れない、つまり血行が悪くなっている状態。
人の体はこの毛細血管を使って外へ体温を逃がさないようにする働きがありますが
この毛細血管に血液が行き渡らない状態が続くと、いつまでも血管が収縮したままになって体が冷えることになります。
冷えることで血液の循環をさらに悪くさせ様々な体の諸症状の原因になります。

「軽く考えてはいけない血流改善」

このように毛細血管血流は全身を若く保つためにも重要なファクターなのです。

例えば、卵巣刺激のお薬を注射します。
このお薬は静脈を通って体の全身を巡り、たまたま卵巣を通過するときに排卵を促すという効果を発揮するわけです。
直接卵巣に注射をするわけではありませんよね。

この時にお薬を必要なところ(卵巣)に届けるのは毛細血管の役割です。この毛細血管血流が悪いということは
お薬の効果が出ない、ということになります。

もちろん、注射だけではありません。飲み薬も食事もサプリメントも全て同じ事。

血流を軽く考えてはいけませんね。自分でできる血流改善には継続してチャレンジしなければいけません。


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