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妊娠の成り立ちをおさらいしましょう【その1】

妊活中でも、実は妊娠の仕組みをよく知らない、という方は意外と多いです。

学校で習ってはいるのだと思うのですが、その頃はまだ自分には遠い世界のように思えて、覚えなかったのかもしれませんし、もしかすると十分な内容ではなかったのかもしれません。

そのため、「知っていたら、もっと早く対処したのに・・・」と後悔の声も、たくさん届いています。

いずれにしても、妊娠の仕組みを知っておくことは、クリニックに行く行かないに限らず、むしろクリニックに行かず自分達で妊活をするカップルにこそ、大変重要です。

妊娠の仕組みを知ることで、これからどうしたら良いか、冷静に考え判断する材料になるからです。

少し難しいと感じられるかもしれませんが、頑張っておさらいしてまいりましょう。

まず、妊娠に必要な器官ものはなんでしょうか?

主には「卵子」「精子」「子宮」。

そこに自然妊娠や人工授精では「卵管」が加わります。

もちろん、それらの器官を支える他の器官もありますので、あくまでも「主な」器官です。

では順番に、その成り立ちについてみていきましょう。

卵子の数には限りがある

卵子は、卵子を育てる袋の中に入っています。

その袋を卵胞と言います。

女性はまず、卵胞の一番最初の状態の「原始卵胞」を、卵巣に約200万個蓄えて生まれてきます。

原紙卵胞は一旦眠った状態で在庫され続けますが、月経が始まる思春期まではに170万個から180万個が自然に消滅し、 思春期・生殖年齢の頃には約20~30万個まで減少します。

その後も、1日あたり30~40個が減り続けて、一回の月経の周期に約1000個が減少します。

その間、増えることはありません。つまり、何もしなくても原始卵胞は減る一方。

まるで砂時計のように刻一刻と落ちていき、なくなっていくのです。

卵子はどうやって育つのか

卵胞は、思春期を迎える前までは、一旦眠った状態で在庫されていますが、思春期を迎えると、毎日数個の卵胞が眠りから覚め成長を再開します。

そして、その中で一番育った卵胞の中の卵子が、卵巣の外に飛び出します。

どの卵胞が育つかは、偶然です。

質の良し悪しは関係ありません。

卵胞の成長に欠かせないのが、脳の下垂体から分泌される「FSH」という卵胞刺激ホルモン

もともとFSHは、同じく脳の視床下部という司令塔から分泌される「GnRH」という性腺刺激ホルモンによって、下垂体から分泌されます。

このFSHによって、卵巣の中の卵胞は目を覚まし成長を再開させ、大きくなるにつれて今度は、卵胞自身がエストロゲンという卵胞ホルモンを分泌します。

それに刺激されて、FSHの分泌量が増え、またそれに刺激されてエストロゲンが分泌され・・・と、これを繰り返します。

そして、ある卵胞が十分な大きさになると、脳の下垂体からLHという黄体化ホルモンが分泌され、それを合図に、主席卵胞と呼ばれる卵胞から卵子が飛び出します。

それが排卵です。

残った抜け殻の卵胞からは、プロゲステロンという黄体ホルモンが分泌されます。

卵子が飛び出す卵胞は一つだけです。つまり主席卵胞は一つ。

他の一緒に育ってきた卵胞は退化し溶けて消滅します。

それを閉鎖卵胞と言います。

なお、卵胞は約85日かけて排卵に至ります。

卵子の特徴まとめ

今回はここまでです。

次回【その2】で、精子と子宮についてお話いたします。

妊娠の成り立ちをおさらいしましょう【その2】

監修:日本不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー 松村恭子


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ながいきや本舗店長で日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラーの松村と申します。

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