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山下レディースクリニックインタビュー vol.3

ながいきや本舗:血流改善とホルモンの分泌、自律神経のバランスはそれぞれ関係があるのでしょうか?

山下先生:これらは全部目に見えないし、なかなか説明のつかないものでありますが、やはり全て全部繋がったものでしょう。例えば「良い生活をしましょう」というのは、血流やホルモン分泌の改善に繋がる話だと思います。

ながいきや本舗:11月28日、東京大学宮崎教授らの研究成果として「妊娠維持に重要な役割を持つ遺伝子をマウスで特定した」との報道がありました。
また、「現在の不妊治療は精子、卵子、排卵などの問題を主な対象にしているが、着床後の子宮内の環境も非常に重要だ」と語られています。この着床後の子宮内環境とはどういう状態が理想的なのでしょうか?

山下先生:私は着床は「ブラックボックス」ではないと思います。着床しなかったら妊娠できなかった、ということになりますが、その原因が、卵子にあるのか、受精卵にあるのか、子宮内膜にあるのか、本当はなにもわかりません。
ただ「妊娠できなかった」という事実があるだけです。そうすると、卵子がダメなのか、子宮がダメなのか、という話になりますが、日本でも母親が代理母となった事例もあるように、良い受精卵であれば、年齢が上がっていても着床はほとんどできるのです。

また、例えばアメリカのカリフォルニアで盛んな卵子提供ビジネスは、妊娠率が低いとビジネスになりませんが、実際は90%くらいの妊娠率です。ということは、本当に良い卵子であれば着床するんです。着床は「ブラックボックス」と言われていますが、卵子が良ければほとんどクリアできる、と思います。

また、例えばアメリカのカリフォルニアで盛んな卵子提供ビジネスは、妊娠率が低いとビジネスになりませんが、実際は90%くらいの妊娠率です。ということは、本当に良い卵子であれば着床するんです。着床は「ブラックボックス」と言われていますが、卵子が良ければほとんどクリアできる、と思います。

また例えば子宮外妊娠。これは受精卵が飛び出して、子宮ではない、ほかの臓器に受精卵が着床することですが、腸にも、その表面がつるつるしているにもかかわらず着床します。
着床時には、受精卵から絨毛が伸びてきますが、元気な受精卵であれば、この絨毛はどこにでもついて根を張ることができるのです。ですので、子宮内環境もさることながら、卵子の質が大切だと思います。

ちなみに、着床と内膜の厚さの関係についてですが、確かに内膜が薄い場合は妊娠率が低くなります。
しかしその点も、私は内膜が薄くても、本当に良い受精卵であれば、それがカバーできると思います。
また、内膜の厚さは8ミリ以上とよく言われますが、実際は厚くならないといっても8ミリ以下の方はごくわずかで、多くの方が8ミリ以上つくれます。ということは、大多数の方が作れる8ミリの内膜が作れないような方は、内膜だけではなく他の問題も抱えているのではないか、と考えるのです。

ここで聞かれている宮崎教授が発表されたDEDDは、どちらかと言うと、着床後の妊娠の維持機構に関わる話であり、妊娠維持ができず流産を繰り返す不育症の原因の中には、こういう問題もあるのだろう、と思います。
でも、不育症の本当の原因はまだ解明されていません。

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